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◆ ジュロン・エンジニアリング社とのコンソーシアムによりEPC契約を締結、2029年に運転開始予定
◆ シンガポールにおける豊富な実績に基づく高い信頼が背景
契約調印式の様子
三菱重工業は、現地のプラント会社であるジュロン・エンジニアリング社(Jurong Engineering Limited:JEL)とのコンソーシアムにより、シンガポールの電力会社であるパシフィックライト・パワー社(PacificLight Power Pte. Ltd.:PLP)との間で、シンガポール南西部のジュロン(Jurong)島に67万kW級のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を納入するEPC(設計・調達・建設)契約を締結しました。この発電設備は2029年に運転を開始する予定です。
今回の契約において、当社はガスタービンや蒸気タービンなどの主要機器を供給し、JELは現地工事とプラント周辺機器供給を担当します。発電機は、三菱ジェネレーター株式会社が供給します。発電設備には、最新鋭のM701JAC(J-series Air-Cooled)形ガスタービンを中核として導入。世界最高レベルである64%以上のコンバインドサイクル効率、ならびに300万時間を超える運転実績に基づく高い信頼性により、クリーンで安定した電力の供給に貢献します。
この発電設備には、大規模バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)も備えられる予定であり、電力需要に合わせた柔軟なエネルギーマネジメントを実現します。完成後は、シンガポールで最大出力の高効率発電設備となります。
三菱重工のエナジードメインGTCC事業部海外営業部長の中嶋大地は次のように述べています。「シンガポールの増大する電力需要を支え、エネルギー転換を促進するPLPの象徴的なプロジェクトのために、JELと協力して貢献できることを光栄に思います。当社のガスタービンは、シンガポールの脱炭素化目標に向けたインフラの構築において、重要な役割を果たします。当社は、パートナーと協力し、この大規模な開発を支援することを約束します。」
三菱重工は、2000年初頭からシンガポールにGTCC発電設備を提供し、同国のエネルギーインフラを支えてきました。JELとのコンソーシアムによる契約に基づき、当社は今回を含めM701F形ガスタービン2台、M701JAC形ガスタービン3台を同国向けに納入することになります。同国における豊富な実績とJELとの継続的な協業関係が、今回の契約獲得に大きく寄与しました。
三菱重工は、シンガポールのエネルギーインフラを発展させるため、同国の官民にわたる電力事業者と今後も緊密に協力していくとともに、高効率で信頼性の高いGTCC発電設備の普及を通じて、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給とエネルギーの脱炭素化に貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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