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名村造船所建造の大型LPG・アンモニア運搬船「PHOENIX HARMONIA」が就航
三菱造船、建造元との技術提携により同船の建造に貢献

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◆ 船型開発・設計供与に加え、機器供給や工作支援といった総合エンジニアリングサービスの提供で建造元をサポート
◆ LPG対応二元燃料主機船、かつアンモニア積載可能な船型としては最大規模

竣工したLPG焚 大型LPG・アンモニア運搬船「PHOENIX HARMONIA」
竣工したLPG焚 大型LPG・アンモニア運搬船「PHOENIX HARMONIA」

三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)は、LPG(液化石油ガス)対応二元燃料主機を搭載し、LPGに加えてアンモニアも運搬できる大型船に関する技術提携契約(注)を、株式会社名村造船所(社長:名村 建介氏、本社:大阪市西区、以下、名村造船所)との間で2021年8月に締結していますが、この技術提携契約に基づき、名村造船所が建造した大型LPG・アンモニア運搬船「PHOENIX HARMONIA」が29日、株式会社商船三井グループのMOL Energia Pte. Ltd.(本社:シンガポール)へ引き渡されました。

三菱造船は、大型LPG運搬船ならびに中型LPG・アンモニア運搬船の建造・引渡しをこれまでに80隻以上実施した知見を生かし、本船の船型開発および設計供与に加えて一部機器の供給や工作支援なども提供し、本船の建造に貢献しました。

本船は、積載貨物タンク容量を従来LPG運搬船の83,000m³から87,000m³へと大型化して経済性を向上するとともに、船型の改良による燃費改善も実現しています。また、三菱造船が培ったガスハンドリング技術を活用し、運搬貨物としてのLPGを船舶の推進燃料としても使用可能な新システムを採用、燃料としてのLPGを貨物タンク内から供給することで甲板上の設備を減らしLPG基地における荷役時の柔軟性も確保しています。さらに、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアの大量輸送に対する将来的な需要増を見据え、アンモニア積載可能な船型としては最大規模となっています。

三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジション戦略の一翼を担う三菱造船は、顧客ニーズに応じた造船関連技術や環境対応製品を提供する海洋システムインテグレーターとして、海上物流のさらなる発展と脱炭素化社会の実現に貢献していきます。

  • 2021年8月に締結した大型LPG・アンモニア運搬船に関する名村造船所との技術提携契約について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
    https://www.mhi.com/jp/news/21080502.html

Tags: アンモニア,船舶
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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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