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MHI-MS、日本自動車研究所向けに「ミリ波吸収試験装置」を受注
豊富な実績を持つ試験装置のインテグレーション技術で自動車開発に貢献

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◆ 特異環境試験場建屋内で試験評価を阻害するミリ波レーダー検知を抑制し、自動車の安全性能評価をさらに高精度化
◆ 「高度自動運転車両の試験・検証システム」開発で培ったインテグレーション技術を適用

三菱重工グループの三菱重工機械システム株式会社(MHI-MS、社長:小嶋 聡、本社:神戸市兵庫区)は、一般財団法人日本自動車研究所(JARI:Japan Automobile Research Institute)の自動運転評価拠点(以下、Jtown)(注1)内にある特異環境試験場(茨城県つくば市)向けに「ミリ波吸収試験装置」を受注しました。JARIが実施した装置の調達に関する公募への応札を経て受注したもので、MHI-MSは今回、特異環境試験場の建屋内構造物に起因し試験評価を阻害する車載ミリ波レーダー検知を抑制する装置の設計、製作、納入、据付および検証を2023年12月末までに実施する予定です。

ミリ波吸収試験装置は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に創設された「グリーンイノベーション基金事業/電動車等省エネ化のための車載コンピューティング・シミュレーション技術の開発」プロジェクトのテーマの1つである「電動車両シミュレーション基盤」の研究開発で使用されるもので、2016年にJARIが設立したJtown内の特異環境試験場に導入されるものです。

特異環境試験場は屋内であることから、試験車両に搭載したミリ波レーダーの試験評価を行う際、柱や梁などの構造物によって反射・散乱したレーダー波に起因するレーダー検知が多数発生し、試験評価を阻害するという問題があります。これまで三菱重工グループが取り組んできた建造物内における電波環境の解析・制御技術および先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver-Assistance System)への環境影響を評価する設備のインテグレーション技術をミリ波吸収試験装置へ適用することで、特異環境試験場内の構造物に起因するミリ波の反射や散乱などによる試験評価に影響を与えるレーダー検知の発生を抑制し、自動車の安全性能評価をより高精度に行うことを可能とします。

MHI-MSは、自動車や航空機などの供試体開発に必要とされる低騒音な空力風洞(空力、温度、地面効果模擬、自然風模擬)をはじめ、自動車のパッシブセーフティ技術(注2)開発に必要とされる衝突試験装置、振動試験装置、ドライビングシミュレーターなどに関する豊富な納入実績を有しています。また、MHI-MSを中心とする三菱重工グループ各社は、任意の自然環境と走行状況を自由に生成して自動運転システムを高精度に試験できる屋内型の統合環境試験装置と、仮想環境下での網羅的検証が可能な「高度自動運転車両の試験・検証システム」の開発を進めています(注3)。これらの開発を通じて培ったインテグレーション技術は、ミリ波吸収試験装置にも適用されています。

三菱重工グループは、成長戦略の一環として、エネルギー需要側での脱炭素・省エネ・省人化を実現する「社会インフラのスマート化」に関するビジネスの開拓に取り組んでおり、自動車OEMやセンサーメーカーの開発を支援する製品の提供を通じ、安心・安全な次世代型モビリティ社会の実現に貢献していきます。

  • 1一般財団法人日本自動車研究所の「自動運転評価拠点 Jtown」について、詳しくは以下URLをご覧ください。
    https://www.jari.or.jp/test-courses/jtown/
  • 2機械装置の設計や操作における安全技術のうち、特に事故などの異常事態が起きた場合に人体などへの影響を最小限に抑える技術を指します。
  • 3三菱重工グループが開発を進める「高度自動運転車両の試験・検証システム」について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
    https://www.mhi.com/jp/news/21091602.html

Tags: 社会インフラのスマート化,試験装置
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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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