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国内向けビル用マルチエアコン新シリーズ「LX5A」を8月に発売
三菱重工サーマルシステムズ、従来6機種の設計自由度向上と運転制御多様化を実現

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◆ 室内ユニットの合計接続容量範囲は最大200%、接続台数の増加により設計自由度を拡大
◆ 連続暖房運転機能により、低外気温下でも室温低下を極力減らし暖房フィーリングを向上

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「LX5A」室外ユニット(10・12馬力)

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「LX5A」室外ユニット(14~20馬力)

三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都千代田区)は、国内向けビル用マルチエアコン「ハイパーマルチ(Hyper Multi)」シリーズ「LX5」6機種をモデルチェンジし、新たに「LX5A」として8月より販売を開始します。大容量・省スペース性はそのままに、市場ニーズに応じて室内ユニットの接続台数および接続容量範囲を拡大したほか連続暖房運転機能を新たに搭載、さらなる設計自由度の向上と運転制御の多様化を実現しています。

今回の新モデルは、合計接続容量範囲を従来の130%から最大200%に拡大(注1)、接続可能な室内ユニット数も7台~14台増えて最大69台までとなり、空調設計する上で従来シリーズ以上の柔軟な対応を可能とします。10馬力、12馬力、14馬力、16馬力、18馬力、20馬力の室外ユニット2台または3台を計20通りに組み合わせ、最大54馬力までの空調容量に適用できます。

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また新搭載の連続暖房運転機能は、暖房運転で室外ユニットの能力が低下する前に目標圧力を自動制御し、デフロスト運転(注2)による室温低下を低減しつつ長時間の暖房運転時間を実現して暖房フィーリングを向上します(注3)。さらに、スクロール圧縮機のシャフトを支える軸受けを改良するとともに、摩擦損失を低減させるためのプレートに微小な凹みを加工し、信頼性と効率化の向上を両立しました。圧縮機を2基搭載する14馬力以上の室外ユニットでは自動的に交互運転を実施し、運転時間の平準化とユニットシステムの長寿命化に貢献します。

三菱重工サーマルシステムズは、国内向けビル用マルチエアコンやパッケージエアコン分野において、施工および設置が容易で省エネ性に優れた製品の開発を続けることで、さまざまな市場ニーズに応じた最適なサーマルソリューションを提供するとともに地球温暖化抑制にも貢献していきます。

  • 110馬力~34馬力モデルにおける容量比です。なお、室内ユニットの合計容量が室外ユニット容量比100% を超える場合、同時運転の際に室内ユニットの定格能力を下回る場合があります。
  • 2霜取り運転のことです。低外気温下でエアコンを暖房運転すると、空気中の水分が室外ユニットの熱交換器表面に結露して凍り「霜」となりますが、熱交換器に霜が付いたままでは熱交換できず暖房能力が低下するため、室外ユニットの熱交換器に付いた霜を溶かす霜取り運転が必要となります。
  • 3状況によりデフロスト運転を行う場合があります。

Tags: マルチエアコン
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