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ロックトン社とMRJ 最大20機の購入で基本合意
欧州企業から初、2社目の航空機リース会社

三菱航空機株式会社
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英国ハンプシャー州ファンボロー発

三菱航空機とスウェーデンの航空機リース会社 ロックトン社(Rockton AB)は、MRJ90 20機(確定10機、オプション10機)の確定発注に向けて、両社間で基本合意に至りました。両社は今回の基本合意をもとに、早期に正式契約を締結する予定です。

三菱航空機にとって欧州企業との基本合意は今回が初、航空機リース会社との基本合意は今回が2社目で、次世代リージョナルジェット機であるMRJの金融資産としての優位性が高く評価された結果です。ロックトン社への納入は、2020年に開始する予定です。

「MRJは比類なき性能を誇る航空機で、近い将来、世界中の空を羽ばたく機体となるでしょう。弊社は今後、三菱航空機と密接に協力しあい、機体オペレーターの基盤を開拓・拡大していくことを心から楽しみにしています。優れた運航経済性の実現に向けて一から設計された機体、群を抜く客室の快適性、ならびにプラット&ホイットニー社製の新型PW1200Gエンジンを採用したMRJは、今後の空の旅のあり方を変える革新的な航空機です。この新たな航空機は、70~90席クラスの機体を検討している航空会社に最大級の経済的メリットを提供します。特に現行機と比べるとその差は明らかです。MRJは騒音や排ガス規制の厳しい欧州市場での運航に適しているほか、航続距離も長いため、リージョナルエアラインはMRJを活用して地方空港をつなぐ新規路線を開設できるようになります。三菱航空機のように航空宇宙業界で長年にわたり確固たる地位を築いてきた機体メーカーとパートナーシップを結ぶことができ大変光栄です。」

また、三菱航空機社長の森本浩通は、次のようにコメントしています。

「欧州のリース会社であるロックトン社と基本合意に至ったことは、欧州での顧客基盤の拡大に向けて大きな弾みとなります。今回同社と基本合意を締結し、欧州でのMRJ拡販に向けて強力なパートナーを迎え入れられたことを大変嬉しく思います。ロックトン社の誇る専門性と最新鋭のMRJを組み合わせることで、欧州の航空機リース市場に新たに足場を築き、顧客航空会社に広範にわたるソリューションを提供できるようになると確信しています。」

MRJはこれまでに407機を受注しており、今回のロックトン社、および本年2月に締結したエアロリース社との基本合意がともに確定すると、MRJの合計受注機数は447機(確定243機、オプション180機、購入権24機)となります。

リージョナルジェット機市場では今後、20年間でおよそ5,000機の需要が見込まれており、航空会社の導入に加え、リースでの需要も伸びが期待されています。三菱航空機は、エアロリース社に続く2社目の航空機リース会社との基本合意を弾みに、リース会社向けの売り込みのみならず、エアライン向けの販売活動もさらに活発化させ、MRJの拡販に注力していきます。また今後も日本国内の航空産業発展の一翼を担いつつ、MRJプロジェクトの成功に向けて邁進してまいります。

ロックトン社について

ロックトン社は、1998年に設立されたスウェーデン・ストックホルムに拠点を置く航空機リース会社で、リージョナルジェット旅客機のリースを長年にわたり手がけています。高い効率性を誇るリージョナルジェットを活用したオペレーティングリースを中心に、柔軟性に優れ財務効果の高い手法で航空会社の事業成長を支援しています。

MRJ について

三菱リージョナルジェット(MRJ)は三菱航空機が開発する70~90席クラスの次世代民間旅客機です。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排出ガスの削減を実現します。圧倒的な運航経済性と環境適合性により、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献します。また、1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備などの採用により、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供します。2015年11月11日に飛行試験機の初飛行を行いました。


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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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