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エアロリース社とMRJ 最大20機の購入で基本合意
航空機リース会社から初

三菱航空機株式会社
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三菱航空機と米国の航空機リース会社 エアロリース社(Aerolease Aviation, LLC)は、MRJ90 20機(確定10機、オプション10機)の確定発注に向けて、両社間で基本合意に至りました。両社は今回の基本合意をもとに、早期に正式契約を締結する予定です。

なお、三菱航空機にとって航空機リース会社との基本合意は今回が初めてで、次世代リージョナルジェット機であるMRJの金融資産としての優位性を評価いただいたものです。エアロリース社への納入は、2018年に開始する予定です。

エアロリース社は、米国・フロリダ州に拠点を置く航空機リース会社です。エアロリース社として初となる新造機の発注を行ない、三菱航空機のパートナーとしてMRJの新たなマーケットを開拓することで、エアロリース社自身もさらなる飛躍を実現しようというものです。エアロリース社の代表であるJep Thorntonは30年以上航空機リース事業に携わっており、航空機を扱うトレーダーやリース会社の約4,000名をメンバーとする業界団体、ISTAT (International Society of Transport Aircraft Trading) の会長を務めた実績もある人物です。

Thorntonは、次のようにコメントしています。

「今回、MRJを選択した理由は、三菱の航空機製造における経験とその強固な財務基盤を高く評価していること。また、MRJが最先端の空力設計と画期的なプラット&ホイットニー社製のGTFエンジン、さらにはロックウェルコリンズ社のアビオニクスを組み合わせた優位性のある機体であることです。今後、MRJのパートナーとしてリージョナルジェット機市場でMRJのカスタマーベースを拡げていきたいと考えています。」

また、三菱航空機社長の森本浩通は、次のようにコメントしています。

「今回、航空機リース会社であるエアロリース社と基本合意に至ったことは、MRJプログラムにおいて重要な意味を持つものと考えています。当社は航空機リースが今日の航空機産業において大変重要な役割を担っていることを充分認識して活動してきました。今回、プログラムの早い段階でエアロリース社をパートナーとして迎え入れられたことを誇りに思っています。今回の基本合意は、MRJの資産価値がマーケットで認められた証であり、今後のエアライン向けの受注活動にも大きく寄与するものと考えています。」

MRJはこれまでに407機を受注しており、今回のエアロリース社との基本合意が確定すると、MRJの合計受注機数は427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)となります。

リージョナルジェット機市場では今後、20年間でおよそ5,000機の需要が見込まれており、航空会社の導入に加え、リースでの需要も伸びが期待されています。

三菱航空機は、今回の合意を弾みとし、リース会社向けの売り込みのみならず、エアライン向けの販売活動もさらに活発化させ、MRJの拡販に注力していきます。また、今後も日本国内の航空産業発展の一翼を担いつつ、MRJ プロジェクトの成功に向けて邁進してまいります。

以 上

エアロリース社について

エアロリース社は、1986年に設立された航空機リース会社です。本社を米国フロリダ州マイアミに構え、中古の旅客機・貨物機のリースをグローバルに展開しております。現在は40機超のボーイング757型機を保有・管理しています。

MRJ について

三菱リージョナルジェット(MRJ)は三菱航空機が開発する70~90席クラスの次世代民間旅客機です。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排出ガスの削減を実現します。圧倒的な運航経済性と環境適合性により、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献します。また、1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備などの採用により、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供します。2015年11月11日に飛行試験機の初飛行を行いました。


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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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