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MRJの組み立て始まる 三菱重工 飛島工場で「鋲打ち式」開催

三菱重工業株式会社
三菱航空機株式会社
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三菱重工業と三菱航空機は5日、次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の組み立てを開始した。同機の開発を進めている三菱航空機からの発注を受けて三菱重工が着手したもので、最初に取り組んだのは、操縦室の天井部分にある乗員用非常脱出扉周囲の井桁構造の鋲打ち。個々の部品の製作は昨秋よりスタートしているが、それに続く今回の組立開始は、2012年の初飛行を目指す国産初のジェット旅客機開発プロジェクトが計画に沿い着々と進捗していることを示している。

【鋲打ち式】

MRJの組み立てを開始した三菱重工 飛島工場では同日、これを記念して「MRJ鋲打ち式」が開催された。式典には、三菱航空機から江川豪雄社長らが、また三菱重工から石川彰彦航空宇宙事業本部民間航空機事業部長らが出席した。

今回の組立開始は、三菱航空機がこれまで取り組んできたMRJの開発段階が本格的な製造工程に移行したものである。

三菱重工は今後、MRJの胴体、主翼、尾翼などの主要構造部品を製造するほか、多数のパートナー企業が現在製造を進めている各部位が仕上がるのを待って、機体の最終組立と艤装作業に当たることとなる。

三菱航空機は、MRJの設計、型式証明取得、資材調達、販売、カスタマーサポートなどを担当する事業会社として2008年4月1日に事業を開始した。現在の資本金は1,000億円で、三菱重工、トヨタ自動車、三菱商事、住友商事、三井物産ほか数社が出資している。

両社は今後も、航空業界発展の一翼を担いつつ、MRJプロジェクトの成功に向けて全力を挙げて取り組んでいく。

以 上

MRJについて
MRJは世界最高レベルの運航経済性と客室快適性を兼ね備えた70~90席クラスの次世代リージョナルジェット機。『最先端の幹線機技術を適用し、次世代リージョナルジェット機のスタンダードを創造する。環境、乗客、エアラインへ従来にない新しい価値を提供する。』というビジョンの下、三菱重工がこれまで防衛・民間航空機分野で数多くの開発・製造を行うことで培ってきた世界最先端の航空機開発・製造技術力をベースに三菱航空機が開発を行っている。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減を実現するとともに、騒音、排出ガスも大幅に削減する。これら圧倒的な運航経済性と環境適合性により、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献することを目指す。また、1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備、新型スリムシートなどの採用により、これまでのリージョナル機にはない快適な客室空間を提供する。


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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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