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下関造船所の航空機工場拡張工事が完成
ボーイング787向け複合材主翼の補強用部材増産へ

発行 第 5682号
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 三菱重工業は、米国ボーイング社の中型ジェット旅客機「787」向け複合材主翼の増産に向けて下関造船所(山口県下関市)で進めてきた航空機工場建物の拡張工事を完成させ、16日に竣工式を開催しました。本工事はボーイング社が787の生産機数を現状の月産10機から今後14機に拡大することに対応するものです。

 同式典には、山口県や下関市をはじめ地元自治体などから多数の来賓を招き、当社からは民間機事業部や下関造船所の幹部が出席しました。

 今回の拡張工事は、2006年から下関造船所の大和町工場内にある航空機工場で稼働している主翼に組み込まれる補強用部材のストリンガー(縦通材)の生産設備の能力増強を図ったものであり、複合材を積層した後に高温高圧で焼き固めるオートクレーブ(複合材硬化炉)や部品加工用の切断装置などを順次稼働させていく予定です。

 この航空機工場で生産されたストリンガーは、名古屋航空宇宙システム製作所の大江工場(名古屋市港区)に輸送され、これらを取り付けて主翼構造体を組み立て、ボーイング社に出荷します。現在、大江工場の増産準備も順調に進められています。

 当社は787の複合材主翼の生産を当初より担当し、2007年5月に初出荷して以来、生産は順調に推移しています。当社は787向けの生産能力増強、高品質の複合材主翼の供給を通じて同プロジェクトの一翼を担い、民間航空機事業の拡大につなげていきます。

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