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カナダ・マニトバ州で電気バスが走行試験を開始
当社のリチウムイオン電池パックを搭載

発行 第 5215号
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 三菱重工業が、カナダのマニトバ(Manitoba)州で州政府および地元企業・大学と共同で開発を進めてきた電気バスの実証車両が完成、このほど、現地で一般公開された。当社の電力保持特性に優れるリチウムイオン二次電池パックを搭載したもので、今後は、同州都ウィニペグ市内の公道において2年間の走行試験を実施することとなる。

カナダ・マニトバ州で電気バスが走行試験を開始<br/>当社のリチウムイオン電池パックを搭載
 この一般公開を記念して1日、ウィニペグ市にあるマニトバ州議事堂前で開催された式典には、マニトバ州政府のグレッグ・セリンジャー(Greg Selinger)首相臨席の下、当社を含むプロジェクト参加各社・機関の代表者など多数が出席した。

 今回のプロジェクトは、当社が2010年12月に同州政府と締結した、先進的な低炭素社会づくりのための協業の覚書(MOU)に基づくもの。その第一弾として、当社は2011年4月から、州政府に加え、現地大型バスメーカーのニューフライヤー・インダストリーズ・カナダ(New Flyer Industries Canada ULC)、マニトバ電力(Manitoba Hydro)およびレッドリバーカレッジ(Red River College)とともに、リチウムイオン二次電池を搭載した電気バスと充電技術の開発・実証プロジェクトを進めてきた。

 今後は、実証運行などを通じて電気バスの寒冷地での適合性を検証するほか、リチウムイオン二次電池などの電動パワートレインを活用した交通の電化促進や充電インフラの整備などを検討、交通分野の環境負荷低減ニーズに応えていくこととなる。当社にとっては、拡大が期待される北米電気バス市場向けにリチウムイオン二次電池を普及させていくうえで大きなステップとなる。

 当社はエネルギー・環境関連事業を21世紀の重点分野の一つと位置づけており、国内外で政府・自治体などが進める環境プロジェクトに多数参画している。今後も、これまで培った多様な技術・ノウハウを結集しながら、世界各地のエネルギー・環境課題の解決に一層力を注いでいく。

【マニトバ州グレッグ・セリンジャー首相(右から2番目)をはじめとする式典出席者】

【今回完成した電気バス】

 

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