Press Information

キャタピラージャパンの保有株式をすべて譲渡
合弁事業を解消し、コア事業へ経営資源を集中

発行 第 5175号
Print

 三菱重工業は、2012年度第1四半期で、キャタピラージャパン株式会社(本社:東京都世田谷区、社長:竹内 紀行)の当社保有株式(発行済株式総数の33%)を全株、キャタピラージャパンに譲渡することで米国キャタピラー社(本社:イリノイ州ペオリア市、CEO:Doug Oberhelman)およびキャタピラージャパンと合意した。譲渡額は365億円となる見通し。これにより、1963年以来続けてきた当社とキャタピラー社の合弁事業は解消され、キャタピラージャパンはキャタピラー社の完全子会社となる。

 今回の株式譲渡は、2008年に行われた出資比率の見直しに続くもの。当社はそれまで、キャタピラージャパンの前身である新キャタピラー三菱株式会社(SCM)株式の50%を保有していたが、その見直しにより、資本構成は当社33%、キャタピラー社67%となった。残りの当社保有株式についても、一定期間を経て同社側に譲渡するオプションを付与していた。

 今回の合弁解消は、事業の選択と集中を進めたい当社と、新興国市場を中心に事業のグローバル展開を一層加速したいキャタピラー社側との思いが一致したもの。
 当社は今後も、自社の強みを発揮でき、かつ、高い成長が見込めるコア事業への経営資源の集中を推し進め、企業価値の一層の向上を目指していく。

 なお、当社とキャタピラー社は現在、三菱、キャタピラー両ブランドのフォークリフト販売など多方面で友好な関係にあるが、それらは今後も維持する。

 当社とキャタピラー社の建設機械合弁事業は1963年11月、折半出資によりキャタピラー三菱株式会社を設立したことに始まる。当初、合弁会社は、キャタピラー社の技術援助によるブルドーザー、ホイールローダーの製造と国内向け販売事業を展開した。その後、1987年に当社油圧ショベル事業の移管を受け、商号も新キャタピラー三菱に変更、2001年には当社の建設機械事業の大部分(小型建設機械、クローラキャリア、アーティキュレートダンプなど)も事業に加え、フルラインメーカーとなって事業の拡大をはかった。さらに2008年の出資比率の見直しにより、商号をキャタピラージャパンに変更するとともに、アジア地域での戦略的拠点となって今日に至っている。

キャタピラージャパンの概要
 1.商号 キャタピラージャパン株式会社
 2.主な事業内容 油圧ショベル、ホイールローダー、ブルドーザー等の製造、販売  
 3.設立年月日 1963年11月4日
 4.代表者 取締役社長 竹内 紀行
 5.本社所在地 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号
 6.資本金および株主 150億円 三菱重工とキャタピラー・インターナショナル・インベストメンツ・コーペラティ・ユー・エー社の33:67の出資
 7.連結従業員数 5,913名(2011年12月31日現在)
 8.連結売上高 3,438億円(2010年度)

 


mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: