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次世代型電子式道路課金システム(ERP)の実証試験を受注
シンガポールの陸上交通庁(LTA)から

発行 第 5078号
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 三菱重工業は、シンガポールのシステム統合サービス会社であるNCS Pte. Ltd.と共同で、同国都市部の渋滞を緩和する次世代型電子式道路課金システム(ERP:Electronic Road Pricing System)の実証試験を受注した。同国陸上交通庁(LTA)が選出した4グループの一つとして指名されたもので、今後18ヵ月の契約期間でシステム開発と評価試験を行う。

 当社グループの実証試験は、当社全額出資の現地法人であるMHI Engine System Asia Pte. Ltd.(MHIES-A)とNCS Pte. Ltd.がコンソーシアムとして実施する。

 今回の実証試験は、シンガポールにとって最適なソリューションを特定するためのものであり、この結果を受け、同国政府は次世代ERP導入に向けた本格的検討に入ることとなる。

 シンガポールでは、1998年に世界初となる当社製ERPを導入して以来、その数を順調に増やし、現在では約90ヵ所でERPが運用されている。また当社は、これまで累計で約250万台の車載器を納入したほか、2009年末にはLTAから5ヵ年にわたるERPメンテナンス契約を受注し、シンガポールの革新的な道路課金インフラの構築に貢献している。

 都市部の渋滞・環境問題はいまや大都市共通の課題であり、その傾向は急速な経済発展を遂げるアジアの大都市でとくに強い。その解消手段であるERPはシンガポールのほか、ロンドンなど数都市ですでに導入されている。
 当社は今後もさらにテレマティックス(Telmatics)※やスマートコミュニティ分野への応用展開を可能とする先進的な道路課金システムの開発に取り組み、それぞれの都市に合致した最適なソリューションを提供していく。

※ 「Telecommunication(通信)」と「Informatics(情報工学)」を組み合わせた造語。自動車などの移動体に通信システムを接続して多様な情報サービスをリアルタイムで提供すること。

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