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出力130万kWクラスの天然ガス焚きGTCC発電設備と長期メンテナンス契約
米国ヴァージニア・エレクトリックアンドパワー社から受注

発行 第 5020号
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 三菱重工業は、米国エネルギー大手であるドミニオン社(Dominion Resources, Inc.)傘下のヴァージニア・エレクトリック アンド パワー社(Virginia Electric and Power Company:VEPCO)から、出力約130万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注し、併せて、長期メンテナンス契約も締結した。GTCC発電設備は、VEPCOがヴァージニア州北部に建設するウォーレンカウンティー(Warren County)発電所に納入するもので、運転開始は2014年末から2015年初旬の予定。

 今回の受注は、当社原動機事業の米国営業拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)を通じて契約したもので、GTCC発電設備はM501GAC型ガスタービン3基、蒸気タービン1基、発電機などによって構成される。
 当社はこのうち、ガスタービン、蒸気タービンを製作・供給するのに加え、ガスタービンおよび関連機器の設置・試運転を支援する。また、運転開始後は、長期メンテナンス契約に基づき、ガスタービン、蒸気タービンの保守・管理および代替部品の供給などに当たる。発電機は三菱電機が手掛ける。

 ドミニオン社は全米屈指のエネルギー事業会社。ヴァージニア、ノースカロライナ両州に天然ガスの輸送と集積を支える総計約19,300kmのパイプライン網と、同9,700kmの送電網を保有して、約2,760万kWの電力供給事業を展開する。VEPCOはその中核的グループ企業で、発電・送電・配電などを行う公益事業会社。

 今回契約したM501GAC型ガスタービンは世界最高レベルの効率を誇る60Hzの大容量タービン。G形ガスタービンは米国向け30基を含め、すでに国内外で65基以上の受注実績を持っているが、今回の受注は、その性能と実績が評価されたことによる。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電することにより、エネルギーの高効率利用とCO2排出削減を実現、省エネだけでなく、環境保全に貢献する。

 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しているが、今回の受注を弾みに、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備や、ガスタービンの受注活動に一層力を注いでいく。

Tags: 火力,北米,パワードメイン
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