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UAE・アブダビで電気自動車(EV)の運用実験開始

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 三菱重工業は、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの国有企業マスダール社(Masdar:The Abu Dhabi Future Energy Company)※1と共同で、電気自動車(EV)の運用実験を開始する。両社は、環境配慮都市として建設が進む「マスダール・シティ(Masdar City)」※2で、同社従業員および同居住者にEVを活用した輸送手段を提供し、この運用実験を通じて先進的で環境に優しい交通インフラを構築していく。

 マスダール社は、個人型の無人交通システムであるPRT(Personal Rapid Transit)をはじめとするマスダール・シティの既存交通インフラに、EVや急速充電拠点、高度なコミュニケーションインフラを加えることで、より信頼性の高い公共輸送システムの実現を目指している。その一環として、三菱自動車工業㈱製のEV「i-MiEV (アイ・ミーブ)」10台を導入する。このi-MiEVは5ドアのハッチバックで、EV市場に投入された初めての商用モデル。最高時速は130km、1回の充電での走行距離は150km、16kWhのリチウムイオン電池で稼働し、急速充電設備を使えば30分で充電が可能である。

 マスダール・シティは、他のEVメーカーやその関連技術を持つ協力企業なども広く招致、持続可能な交通インフラの構築に向けた先進的な新手法を探る。当社は、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)を提供し、自動車を管理・運用する実験プラットフォームの有効活用をはかっていく。この実験を通じてマスダール社は、中東地域特有の気候条件や利用形態のもとでの、EVの性能および多様な充電方法などについて実証していく。

 当社はマスダール社と密接に連携して実験に取り組むことにより、マスダール・シティにおけるEV社会の実現に貢献していく。

※1 マスダール社=
   マスダール・シティの開発と運営を目指して2006年に設立された。アブダビを拠点に、持続可 能な低炭素エネルギー事業に
   取り組んでいる。
※2 マスダール・シティ=
   アブダビ国際空港に隣接するフリーゾーン約6.5km2で、2008年2月から建設工事が進む。化石燃料などを原則使わない
   環境配慮都市で、2024年の完成を目指している。

 

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