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中国・寧夏銀星能源股份有限公司へ2,500kW風車の技術を供与

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 三菱重工業は、中国の寧夏銀星能源股份有限公司(寧夏銀星)に対し、大容量発電風車の製造技術を供与することで合意した。対象機種は定格出力2,500kWの「MWT100/2.5」で、寧夏銀星に対する技術供与は1,000kW風車に次ぐもの。風力発電設備に対する需要が急拡大中の中国市場で今後の主力となる大型風車の製造技術獲得を目指す寧夏銀星と、中国でのライセンス生産の拡大を狙う当社の思いが一致したことによる。

 当社は2007年に1,000kW風車「MWT-1000A」の技術供与を行って以来、寧夏銀星(当時の呉忠儀表股份有限公司)と友好的な関係を築いており、今回、協業体制を発展的に拡大するかたちで2,500kW風車の技術を供与する。MWT100/2.5は当社の主力機種である2,400kW風車の出力をアップするとともに、中国向けの改造を施した機種であり、高い強風耐性、避雷性能、輸送の容易性などの特長を引き継いでいる。

 寧夏銀星の親会社である寧夏発電集団は2003年6月設立の中堅電力会社。中国内陸部の寧夏回族自治区に本拠を構え、火力発電所を中心に太陽光や風力などの再生エネルギー発電設備も保有している。特に風力に関しては積極的にウインドファームを建設しており、寧夏銀星のMWT-1000Aの主要な納入先となっている。先進機種である2500kW機についても寧夏発電集団のウインドファームに加え、中国全土への販売拡大を目指す。

 近年、旺盛な電力需要への対応と環境への配慮から中国の風力発電設備の導入は急速に拡大しており、2009年の新規導入量は1,400万kWで世界1位となった。累積導入量は2,600万kWで、米国、欧州に次いで世界3位(2009年末時点)。同国政府は今後も風力発電設備の導入を後押しし、2020年までに1億kW以上を導入することを目標に掲げていることから、世界の最有力市場の一つと期待されている。

 当社は引き続き、今回のようなライセンス供与も含め、世界の風力発電をリードする中国市場を積極的に開拓していく。

 

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