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印刷・紙工機械事業専業の新会社
市場環境の変化に対応したスリムで俊敏な事業体制へ再編

発行 第 4934号
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 三菱重工業は7月1日付で、印刷・紙工機械事業専業の新会社を発足させる。当社の印刷・紙工機械事業と、販売・アフターサービスを担当する三菱重工印刷紙工機械販売株式会社を統合して発足する当社100%出資会社で、当社と子会社に分かれていた諸機能を一元化して、厳しい市場環境の変化に対応したスリムで俊敏な事業体制を構築するのが狙い。これに伴い、紙・印刷機械事業部は廃止し、新会社は機械・鉄構事業本部に編入する。

 新会社は、当社の印刷・紙工機械事業を会社分割により当社100%出資子会社の三菱重工印刷紙工機械販売(株)に承継させて発足、商号を変更して事業を展開する。資本金は100億円。本社を広島県三原市(現 紙・印刷機械事業部敷地内)に構え、枚葉機・輪転機などの商業用印刷機および紙工機械の設計、製作、販売からアフターサービスまでを手掛ける。発足時の従業員数は1,000人強。社長には渡部 健(わたべ けん)紙・印刷機械事業部長が就任する。

 これまで比較的堅調に推移してきた印刷・紙工機械市場は、一昨年来の世界的な経済危機の影響で設備投資が急激に減退し、市場の低迷が続いている。このような厳しい事業環境の変化を乗り切り、今後成長が期待される新興国市場で拡販をはかるためには、競合他社との競争に勝ち残る、スリムで俊敏な専業組織の早期立ち上げが急務となっていた。

 この印刷・紙工機械専業会社の発足に先立って、当社は4月1日付で、広島県三原地区のグループ会社を統合し、設計・製作の新会社「三菱重工交通機器エンジニアリング株式会社」(社長:鳥取 勝美)を発足させた。具体的には、三原菱重エンジニアリング株式会社、三原菱重機工株式会社、三菱重工交通機器エンジニアリングの3社を1社に集約したもので、この新会社は、これまで3社が担当していた交通システムなどのほか、7月の印刷・紙工機械専業会社発足を機に、当社紙・印刷機械事業の一部業務と従業員を受け入れる。本社所在地は三原市で、資本金は当社全額出資の3億円。

 当社の中量産品事業の一つである印刷・紙工機械事業はこれまで、国内外の印刷・包装業界にトップブランド商品を供給してきたが、今回の専業新会社発足を機に、多様な顧客の要望に的確に応える開発戦略や地域市場戦略を一層機動的に展開していく。
 当社は新会社と密接に連携し、その事業展開を全面的に支援していく。

 

印刷・紙工機械事業会社の概要

商号

三菱重工印刷紙工機械販売株式会社


71日付で商号変更予定)

事業内容

印刷機械・紙工機械の設計・製作・販売・アフターサービス

本店所在地

広島県三原市糸崎南111

代表者

渡部 健

資本金

100億円

従業員数

1,000


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