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東京の都市廃棄物管理のノウハウを伝えるシリーズフォーラム、ミャンマーにて開催
全4回で延べ734名が参加

発行 第 5765号
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 三菱重工業は、グループ会社である三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC)とともに、経済発展が著しいミャンマーのヤンゴン市において、将来、社会的課題となることが懸念される「大都市における廃棄物管理」について、東京のノウハウを伝えるフォーラム(全4回)の最終回を開催しました。

 本フォーラムはCSR活動の一環として、三菱重工グループとミャンマー工学会が共同で開催し、ミャンマーの清掃事業に携わる方々を対象に、廃棄物処理に関する東京の歴史や、技術、また法律や制度など、過去の経験を交えて伝えていくものでした。昨年9月を皮切りに4回とも好評を博し、延べ734名の方々に参加いただきました。

 最終回となる第4回目では、「廃棄物の収集・運搬・処理と行政責任」をテーマとして、ヤンゴン市内にあるホテル(Chatrium Hotel Royal Lake Yangon)にて開催しました。東京大学の坂田一郎教授(政策ビジョン研究センター長)に基調講演いただき、日本国際協力センター(JICE)の支援の下、東京二十三区清掃一部事務組合の清掃事業国際協力室に講師を務めていただきました。

 当日は、ヤンゴン市の Maung Maung Soe市長、Aung Myintミャンマー工学会会長をはじめ、ヤンゴン市の自治行政を担うヤンゴン市開発委員会、汚染防止・清掃局の職員や、ミャンマー工学会会員、現地の大学や企業、在ミャンマー日本国大使館から、230名もの方々に参加いただき、大盛況の中、全4回にわたるフォーラムの幕を閉じることができました。

 フォーラムに出席した当社の小林繁久 執行役員 アジア・パシフィック総代表は次のように述べました。「近い将来のヤンゴン市や他の大都市の廃棄物管理とクリーンな都市環境づくりに役立てていただきたいとの思いで、このセミナーをミャンマー工学会と協力してこれまで開催してまいりました。今後も、三菱重工グループがミャンマーの皆様と力を合わせ、ミャンマーの持続的な発展のために貢献していきたいと考えています。」

 また、フォーラム終了後の参加者アンケート結果より、多くの方が都市廃棄物の焼却施設に高い関心を持たれていることがわかりました。そして、市民への廃棄物処理に関する教育にも課題意識を持たれている方が多く、ミャンマーをよりクリーンで環境の良い国にしたいという思いを感じ取ることができました。

 当社およびMHIECは、各種ステークホルダーとの将来価値の共有を目指し、事業活動を通じて様々な社会的課題の解決にグローバル規模で取り組んでいます。今後もCSR行動指針に基づき、地球環境を守り、社会との信頼関係を築き、次世代を担う人の育成に貢献していくことを強く意識した活動に力を注いでいきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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