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シンガポールに機械・鉄構事業関連の事業会社を設立
グローバル体制を強化

発行 第 4977号
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 三菱重工業は10月1日付で、シンガポールに機械・鉄構事業関連の事業会社「MHI Industrial Engineering & Services Private Ltd.、 略称:MIES」を設立する。長期的に市場拡大が期待される東南アジア・中東地区の環境・化学プラント案件を対象に営業・サービス拠点として機能させるもので、EPC契約案件の遂行機能も付与する。将来的には、環境・化学プラント以外にも対象を拡大していく考えで、広く機械・鉄構事業の拠点として活用していく。

 新会社MIESは、化学プラント案件を中心に、ガス・石油生産設備、排煙脱硫装置、CO2回収装置など各種エンジニアリング事業を手掛ける。資本金は1億5,000万円で、当社100%出資の現地法人、シンガポール三菱重工業株式会社(Mitsubishi Heavy Industries Singapore Private Ltd.、略称:MHISP)が出資し、事業規模の拡大に応じて増資を検討していく。営業開始は11月1日。スタート時の人員体制は11人で、4年後には50人規模に増員する計画。初代社長には西沢隆人 機械・鉄構事業本部副事業本部長が就任(兼務)する。

 環境・化学プラント市場は、新興国の経済成長や人口増加に伴って拡大基調にあるが、日米欧のエンジニアリング専業会社だけでなく、台頭著しい韓国勢、さらには今後の追随が予想される中国勢も加わって、競争が激化している。そのため、商談の発掘からプラントの建設・完成まで、市場に密着した顧客対応力・機動力を維持・強化していくことが急務となっており、今回の新事業会社の立ち上げに至った。

 当社の海外向け環境・化学プラント事業は、米州向け案件は、当社の米国統括会社である米国三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries America, Inc、略称:MHIA)の環境システム事業部が、また、欧州、アフリカ、ロシア・周辺諸国向けは、本年7月に新設した欧州統括会社である欧州三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries Europe, Ltd.、略称:MHIE)のアムステルダム支店(営業拠点)がそれぞれ対応し、その他地域については、環境・化学プラント事業部(神奈川県横浜市)がカバーしてきた。
 今回、米州、欧州に続き、新たにアジアでも戦略拠点を確保できたことから、日本も加えたグローバル体制を強化し、競争が激化する世界市場での事業展開を一層積極的に行っていく。

 


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