2018事業計画 : 持続的な成長軌道の第一歩

「2018事業計画」は、三菱重工グループが“未来のあるべき姿に向けてグローバル水準の持続性と成長力を有する企業体格”を実現していくための3ヵ年計画です。本計画のさらに先にある未来を強く意識しながら、持続的な成長軌道のための第一歩を踏み出していきます。

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グローバル企業としての企業体格の実現

POINT
  • 事業規模(売上高)5兆円へ
  • TOPによるバランス経営

当社グループは、これまでの取り組みにより財務基盤の強化が計画以上に進捗したことを踏まえ、2018事業計画では成長投資に資金を重点的に配分し、2015事業計画期間で4兆円規模にとどまった事業規模(売上高)を5兆円まで拡大することを目指します。一方で、事業規模、総資産、時価総額の比率を1:1:1にするTOPコンセプトの実現を目指します。

表
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事業構造改革の定着

POINT
  • ドメイン制の進化
  • リスクマネジメントの強化と浸透
  • グローバル経営の強化と人材の育成

当社グループは、戦略的事業評価制度やドメイン制・SBU制の導入、事業ポートフォリオの見直しなど、さまざまな事業構造改革を進めてきました。また、リスク分析力と対応力を強化させ、リスク対応文化の醸成や人材育成を実施してきました。2018事業計画では、これらの構造改革とコントロールド・リスク・テイキングをよりいっそう定着させるため、グローバル経営を強化していくとともに、企業文化の醸成と人材の育成にも取り組んでいきます。

これらを通じて不確実性への抵抗力・グローバル対応力・変化への適合力を高めることで持続的な成長力の基盤とし、TOPによるバランス経営と併せてグローバルな企業体格をよりいっそう強めていくことにつなげます。

SBU:Strategic Business Unit(戦略的事業評価における事業単位)

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成長戦略の推進
-MHI FUTURE STREAM-

POINT
  • MRJ事業の再構築
  • 火力発電事業の構造転換
  • 中量産品事業の強化

2018事業計画では、MHI FUTURE STREAM活動により長期ビジョンに基づく成長戦略を構築しつつ、喫緊の課題であるMRJ事業体制の抜本的強化や火力発電事業の構造転換に取り組みます。また、ここ数年で事業規模と収益が堅調に向上している中量産品事業にも十分なリソースを投入して、事業の拡大と投資回収期間の短縮を図っていきます。一方で、中量産品事業は景気変動の影響を受けやすいため、中長期的なリソース配分との最適なバランスを維持しながら、当社グループ全体での安定的な成長を追求していきます。