#11
WORK&
PERSON
INTERVIEW

航空宇宙分野で、
最も幅広い技術に触れられる会社。

香山 寛人
HIROTO KOYAMA
生産技術・管理
#航空機 #防衛・宇宙
防衛・宇宙ドメイン
航空機・飛昇体事業部
航空機製造部
F-35課
[2011年入社]
工学系研究科航空宇宙工学専攻修了
※内容は取材当時のものです

大学ではどのような学問を専攻し、
現在はどのような業務に携わっていますか。

子供のとき、毛利衛さんがスペースシャトルに搭乗したというニュースを見て、衝撃を受けました。宇宙が急に身近なものに感じられ、宇宙船や飛行機の開発をしてみたいと思ったのです。そのため大学では航空宇宙工学を専攻し、就職先として三菱重工を選ぶのに迷いはありませんでした。ロケットや宇宙ステーション、さらには戦闘機から旅客機、ヘリコプターまで航空宇宙分野で最も幅広い製品を開発・生産してきた企業ですから、多様な技術に携わることができると思いましたね。
現在の仕事は防衛省向け航空機の組み立て作業に関する作業プラン作成業務です。少し前までは現場にいてさまざまなトラブルへの対応をしていましたが、今はもっと広い視野で生産工程全体を眺め、艤装という工程をプランする業務を担当するようになりました。

F-4戦闘機の飛行整備に
携わったこともあると伺いました。

はい。これまででもっとも印象に残っている仕事は、日本で長期にわたって運用されているF-4戦闘機(通称ファントム)の飛行整備業務です。F-35戦闘機が配備されることが決定し、もうすぐ退役を迎えるとても歴史のある戦闘機です。F-2戦闘機や実証機のような最新のデジタル制御とは全く内部が異なり、ほとんど全てがアナログで制御されているところに大変驚きました。
飛行整備業務では、テストパイロットに対して、飛行試験予定の調整やトラブルの原因説明などのさまざまなブリーフィングを行いましたが、飛行安全を守るための大切な業務であるので大変やりがいがありました。

三菱重工に入り、
どのように成長したと感じますか。

入社する前は航空機の設計をしたいという考えもありましたが、今は生産技術の担当になってよかったと思っています。なぜなら、この仕事を続けていると、機体の構造から装備品、操縦、整備に至る幅広い知識が身につくからです。さらにトラブルが起きたときの緊急対応によってエンジニアとしての経験値も上がっていきます。
航空宇宙機器は最先端技術の結晶です。配属された最初は、何から手をつけていいか分からず、戸惑いの連続でした。しかし生産技術部門で揉まれるうちに2年目以降はかなり自信がつきました。自分で方針を立てながら仕事を組み立てることもでき、今後のキャリアアップのためのプランも考えられるようになってきました。
三菱重工は「こうしたい」という明確な意志をもっているなら、かなりその希望を受け入れてくれる会社だと思います。私も自分の目標に向かってますます努力したいと思っています。

PERSONAL DATA

「今は帰宅後に子供の世話をするのと、休日の庭いじりが最高の楽しみ(笑)」と充実した毎日を送っている。ただし、もともと体を動かすのは好きなので、スノーボードやゴルフに行く回数も増やしたいと考えている。
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