清水裕量
HIROKAZU SHIMIZU

三菱重工機械システム株式会社
設備インフラ事業本部
制御技術部
設備制御設計課
試験設備チーム
2007年入社
工学研究科電気電子工学専攻修了

最高の性能を発揮する
最適化システムの提案

現在の仕事内容と役割

自動車に求められる低燃費化、走行安定性、快適性に大きく影響するのが空力性能です。最近では、環境性能向上のために「さらなる空気抵抗の低減」が期待されており、それに伴って停止状態の自動車に再現性のある気流を供給して走行状態を模擬し、空力性能を計測する風洞装置も進歩してきました。また、自動車の排出ガスと燃費の試験サイクル及び試験法を世界中で統一しようという動きがあり、新しく制定された国際規格に適合させる必要があります。国際規格対応を進めるとともに、安定した気流品質に加え、風切音評価のしやすい静音性の実現など、新たな技術開発に取り組んでいます。

仕事のやりがいや醍醐味

風洞装置は建物自体も装置の一部となる大型の設備で、各機器には厳しい精度を要求されます。風を発生させる主送風機、安定した気流を提供する風路機器、走行状態を模擬する移動地面機構付空力荷重計測装置、空力測定用のトラバース装置、それらを制御および監視・計測するシステムなどですが、ただ並べただけでは製品にはなりません。お客様の要望に応え、それぞれの性能を見極めて組み合わせ、最高の性能を発揮する最適化システムを提案する必要があります。受注から設計、据付工事まで3年以上に亘り、非常に手間がかかりますが、責任を持って完成させていくからこそやりがいを感じます。

将来の目標

風洞装置はこれから先も進化していきます。より実走行に近い計測を可能にするのはもちろんのこと、省エネ化やオペレーションの効率化などの点でもさらなるレベルアップが求められているからです。一つひとつの機器だけでなく、それらを組み合わせるインテグレーション技術で世界トップレベルを目指します。

PROFILE(プライベート)

社会人になっても、休日には草野球などで外出する機会が多くありました。しかし、誕生した我が子の顔を見た瞬間、何かのスイッチが入ったのか、オフの時間はできる限り子供と過ごしたいと思うようになりました。乗り物が好きで、自動車のおもちゃで一緒に遊ぶのが楽しみ。実はもうすぐ女の子も生まれる予定で、また別のスイッチが入りそうな予感がしています。

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