卓越した信頼性で社会インフラを支えるエンジン。
エンジンは世界のさまざまな現場で稼働し、人々の暮らしを支えています。自動車や船舶、各種産業機械の動力源であるとともに、発電設備の心臓部として安定した電力を供給する重要な役割を担います。
1917年に日本で初めてディーゼルエンジンを開発した三菱重工の技術を受け継ぎ、MHIさがみハイテックエンジン技術部では、幅広いエンジンの開発・生産維持設計・解析・計測・アフターサービスを一貫して行っています。カーボンニュ-トラルへの取組みやエネルギ-資源多角化などの新たな潮流に対しても、水素・ガスエンジンやバイオ燃料とのハイブリット化をはじめとする多様な技術開発を通して次世代の社会インフラへ貢献します。
第1章 暮らしと産業を支える多彩な製品ラインナップ
内燃機関の中でも、ディーゼルエンジンやガスエンジンなどのレシプロエンジンは、産業や日常生活の多くの場面で活躍しています。エンジン技術部では、持ち運び可能な小型発電機から大型の発電設備まで、50種類以上のエンジンを取り扱っています。たとえば、24時間365日稼働が求められるデータセンターや、送配電網が十分でない離島向けの常用・非常用発電システムにおいてもエンジンは安定した電力を供給します。また、いわゆるスマートグリッドと呼ばれる次世代の電力網に対応するため、現代のエンジン開発は機械設計に加え、電子制御(ECU、センサー、制御アルゴリズム)との高度な統合が不可欠です。
制御系の設計やソフトウェアとの協働により、燃費最適化、遠隔監視・診断といった付加価値を提供します。
本体設計グループの河村は、産業車両や漁船、観光船、発電設備向けなど多様な用途のエンジン設計に従事してきた設計者です。河村は、「顧客とのコミュニケーションと顧客価値重視こそが社会価値の向上につながる」と語り、ディーゼルエンジンやガスエンジンが高い発電効率と環境対応で社会に評価されることを踏まえ、国内外での生産・販売展開に期待を寄せています。
第2章 先進の開発環境で理想のエンジンを追求
顧客の要望を丁寧に引き出し、構想設計を経て3D-CADで図面化します。FEM(有限要素法)や流体解析などの先端技術を用いて性能と信頼性を繰り返し検証・試験し、生産体制へと移行します。
開発設計から生産設計まで一貫して携わることで、自ら設計したエンジンが実際に社会で活躍する姿を目にできることは設計者にとって大きな喜びです。だからこそ、より良いエンジン、理想のエンジンを追い求める情熱が生まれます。変化の大きい時代だからこそ、技術への好奇心と顧客価値を追求する姿勢が求められます。
また、三菱重工グループの実験設備・製造工場が隣接していることは大きな強みです。実物や試験結果、現場の生の声を改良設計へ即フィードバックできる環境が、ユーザビリティの高い製品の開発を可能としています。
河村は後進育成にも力を入れており、自身の知識を惜しみなく伝えるとともに、個々の個性を伸ばす指導を行っています。若手には幅広い技術領域(機械/流体/電子/制御/ソフトウェア)に触れる機会を提供し、将来の技術リーダーを育成します。設計業務では経験を積むことで解決の「引き出し」を増やすだけでなく、発想そのものを磨くことが重要だと考え、既成概念にとらわれない柔軟な発想で顧客の要望に応え続けています。
VISION
設計・製造現場では依然アナログ図面の利用率が高く、さらなるデジタル化の推進が課題です。
設計者としての専門性と創造力を守りつつ、AIや新技術を適切に組み合わせて活用することで、サプライヤからエンドユ-ザまで幅広い付加価値を持つ製品開発を実現していきます。
出力レンジ表