キャスクの設計とは

放射性物質を輸送/貯蔵する容器には、種々のものがあります。
その1例として、使用済燃料を輸送/貯蔵するための容器(キャスク)を紹介します。

キャスクの安全性確認のための基本概念

  • キャスク内の放射能の漏洩による被曝の防止
  • キャスク内の放射線による被曝の防止
  • 収納物の核分裂の連鎖反応を防止

評価項目・主な設計要件

構造 落下/衝突など、想定される事象において、健全性を担保できること。
火災事故などにおいても、構造部材、および使用済燃料が健全性を維持できるよう、崩壊熱を除去できる構造であること。
遮断 収納する使用済燃料からの放射線が、基準値を超えないこと。
臨界 想定するいかなる場合にも、臨界に達することを防止する構造であること。
密封 内部の放射性物質を閉じ込める構造であること。漏洩率が基準値以下であること。
使用済燃料輸送/貯蔵キャスク
使用済燃料輸送/貯蔵キャスク