第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)

第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)

場所:群馬・前橋

2021年1月1日(金曜・祝)、駅伝日本No.1を決める第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)が、群馬県庁を発着とする7区間100㎞のコースにおいて開催されました。
今回、厳しい新型コロナウィルス感染防止対策が施された中で、全国6地区の予選大会を突破した精鋭36チームが参加して競われました。
昨年17位と悔しい結果だったマラソン部は好調な選手を前半区間に惜しみなく配置し、前半から果敢な走りで首位争いを展開、後半区間も入賞圏内で粘り強くレースを進め、2年ぶりの入賞となる6位でゴールしました。

大会公式サイト

1.総合順位及び個人記録(区間順位)

ランキング
区間 選手名(職場) 区間記録(区間順位)
1区(12.3km) 定方 俊樹(長プ安) 35分31秒(4位)
2区(8.3km) クレオファス カンディエ(長人総G) 22分12秒(6位)
3区(13.6km) 的野 遼大(長プロ) 38分30秒(12位)
4区(22.4km) 井上 大仁(長建設) 1時間04分14秒(2位)
5区(15.8km) 山下 一貴(長サ国営) 46分56秒(4位)
6区(12.1km) 目良 隼人(過製造) 37分50秒(27位)
7区(15.5km) 江島 崚太(国産G) 47分32秒(8位)

下記より、全成績を見ることができます。

第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会

2.レース経過と選手コメント

1区 12.3km

昨年、マラソンで日本歴代9位となる2時間07分05秒を出しラック種目でも自己記録を更新するなど好調を維持していた定方選手が激走しました。
レースは大集団で10kmを通過後、ラスト2km過ぎからスパート合戦となり、好位置をキープしながらペースアップに耐え抜いた定方選手は、ラスト200mから先頭に出る積極的な走りで、トップと秒差で中継しました。

定方 選手

優勝するためには絶対に良い位置で2区に渡すことが僕の仕事でした。
スローペースとなったので、常に勝負どころの事を考えて走りました。
結果、3秒差の区間4位は悔しいですが、最後まで各チームのスピードランナー達と戦えたことは自信になりました。
しかしやっぱり総合6位は悔しいです。
1年間またみんなで強くなり、帰ってきたいと思います。

定方 選手

2区 8.3km

世界トップレベルの外国人ランナーが揃ったインターナショナル区間は、初出場のカンディエ選手が快走しました。
先頭から3秒差の好位置でタスキを受けたカンディエ選手は、最初からトップギアの走りで2km過ぎから先頭に躍り出ました。
5km通過が13分7秒とトラックでの自己記録を大幅に上回るハイペースで通過、終盤に追い上げられて先頭を譲るも、粘りの走りで3位で中継しました。

カンディエ 選手

初めてのニューイヤー駅伝は 、とてもタフなレースでした。
最初から思い切って挑戦しましたが、残念ながら最後はトップをキープ出来ませんでした。しかし、個人的には好記録で走りきることができたので、嬉しく思います。また頑張ります。
応援ありがとうございました。

カンディエ 選手

3区 13.6km

各チームのスピードランナーが揃った変動の3 区は、チーム一番のスピードランナー的野選手が担当しました。
中継直後からハイペースの苦しいレース展開となり、混戦の集団でレースを進める中、順位を3つ落としましたが、最後まで粘りの走りで上位争いの流れをキープして6位の好位置で中継しました 。

的野 選手

応援ありがとうございました。
前半で優勝争いの流れを作る理想のレース展開でしたが、僕の3区で流れを一度止めてしまいました。
今回、自信を持って大会に臨むことができましたが、トップ選手との力の差を痛感しました。そこで勝負できないとチームの優勝は見えてこないので、そのレベルにまで成長しチームの柱の1つとなれるよう、また1年かけて練習に励んでいきます。

的野 選手

4区 22.4km

各チームのエースが揃った最長区間の4区は、4年連続となるチームのエース・井上選手が激走しました。
先頭から25秒差の6位でタスキをもらうと、トップギアで先頭を猛追し、直ぐに富士通と旭化成の2位集団まで追いつきました。
その後も常に集団の先頭を終始引っ張りながら中間過ぎに先頭に立つ果敢な走りでエースとしての走りを見せました。
ラスト3kmで先頭から離されたものの区間2位の激走をみせ、3位で中継しました。

井上 選手

応援ありがとうございました。
厳しい状況の中で駅伝ができたことを非常に感謝しています。今回特にいつも応援してくださる方々の顔が強く浮かび、攻めと我慢の走りをすることができました。
しかし、チームとしても個人としても悔しい結果でした。強い気持ちを一年中持っていたかどうかの差が今回の結果として現れたと思います。少しずつ力はついてきている実感はあるので、更に強く、優勝することだけをイメージして頑張りますので今年も応援よろしくお願いします。

井上 選手

5区 15.8km

強い向かい風 とだらだらと続く登坂が選手を苦しめる5区は、ルーキーの山下選手が好走しました。
スタート直後から日本を代表するトヨタ自動車の服部選手に追い上げられましたが、しっかりと追走し、2位を走る旭化成の村山選手に追いつき、最後まで2位集団でレースを進める粘り強い走りで4位中継しました。

山下 選手

今回、チーム総合6位、個人区間4位でした。
チーム目標であった優勝は出来ませんでしたが、全国レベルで戦えるという実感を得られたレースになりました。
またここから1年間力をつけて来年のニューイヤー駅伝ではもっと良い結果を報告できるように頑張りたいと思います。応援ありがとうございました。

山下 選手

6区 12.1km

前半のアップダウンと向かい風が選手を苦しめる6区は、目良選手が担当しました。
中継後、トヨタ自動車と旭化成との2位争いでレースを進めましたが、強い向かい風とアップダウンに苦しみ、2位集団から離される苦しい展開。
それでも最後まで粘りの走りで順位を落とすことなく4位で中継 しました。

目良 選手

今回6位になったのは自分の不甲斐ない走りのせいです。
他の選手がせっかく良い位置で繋いでくれた襷を、7区の江島に酷な位置で渡してしまいました。
あの時にこうすれば良かったなどという思いはありません。これが現在の自分の力です。
一年かけて必ず強くなって戻ってきます。

目良 選手

7区 15.5km

強い向い風が選手を苦しめるアンカー7区は、2年目・江島選手が粘走しました。
単独の4位でスタートした江島選手は、強い向かい風の中、後続チームから追い上げられる苦しい展開となりました。
中間過ぎに2チームに追いつかれ6位に順位を落としましたが、以降は粘りの走りで8位入賞圏内をしっかりキープして6位でのゴール、2年ぶりの入賞となりました。

江島 選手

今回、重要なアンカーの7区を出走させてもらいました。
4位で襷をもらいましたが、順位を上げることもできず、逆に最後にかわされてしまい総合6位でゴールしました。
まだ全国では力不足だと今回のレースで強く感じました。
来年は必ず優勝すべく1年間精進します。ご声援ありがとうございました。

江島 選手

3.黒木監督コメント

黒木監督

今年のニューイヤー駅伝は、 初優勝を目標に掲げ挑戦の気持ちでレースに挑みました。
レース序盤の1区から先頭争いの位置でタスキを渡し、2区から4区まで先頭争い、先頭の見える位置でレースを進めましたが、後半は粘走及ばず6位でのゴールとなりました。
しかし、2年ぶりの入賞と先頭争うレース展開は、チームにとって自信になったと思います。
今後、優勝するには更にチーム全体の強化を図り、勢いのある若手も含め選手全員で優勝を狙うチームを作っていきたいと思いますので、引き続き応援を宜しくお願いします。