「現場第一主義」で原子力発電所の安全を守る。キャリア採用者が語る三菱重工の魅力

※記載内容は2025年8月時点のものです

三菱重工の原子力セグメント・機器設計部では、数多くのキャリア採用者が活躍しています。燃料輸送構造物設計課で働く原田 達之と澁谷 啓太もそれぞれの前職経験を活かし、原子力発電所に関わる業務に邁進。今後さらに需要が高まっていく原子力発電業界で活躍する2人に仕事のやりがいや三菱重工の魅力を聞きました。

現場第一主義で挑む安全設計。竜巻・地震などの災害から原子力発電所を守る技術者たち

現在いらっしゃる部署と具体的な業務内容について教えてください。

原田:私たちは原子力セグメントの機器設計部燃料輸送構造物設計課に所属しています。原子力発電所の製造・建設・アフターサービス全般を提供する中で、当課では個別機器のハード設計を担当しています。

具体的には、地震や竜巻などの自然災害から発電所内の重要構造物を守るための構造物設計、安全機能を持つ大型容器、核燃料保管施設の設備など、大型の鉄鋼構造物を設計し、製造から現地据え付けまで一貫して関わっています。

現在は澁谷らと共に発電所内の自然災害、とくに竜巻などに対する安全性を高めるための設備の設計と、現場に据え付けるところまでの現地との調整を行っています。

仕事をする上で大切にしていることは何ですか。

澁谷:私は大手ゼネコン出身ということもあり、「ものづくり」を最前面に置いて、作りやすさや据え付けのしやすさを考慮することが重要だと考えています。机上の空論にならないよう、製作側や現地の据え付け担当の方と密に連絡を取りながら、全体最適を図っています。

原田:澁谷の言う通り現場としっかり連携をとり、最後の完成まで全体を考えて仕事をすることが大切です。実際これまでの経験の中では、既設設備の確認不足により、据え付け作業で失敗が発生したことも。現場の最前線をしっかり把握することの重要性を痛感しています。

おふたりの関係性と、それぞれの印象をお聞かせください。

原田:澁谷が2024年11月に入社された際は、上司と部下の関係でした。現在は私が管理職から専門職に戻ったため、その関係性は変わっていますが、現在も一緒に仕事をしています。

澁谷は大手ゼネコン出身ということで入社前から期待されていました。実際入ってからも一つひとつの仕事をきちんとこなす丁寧さと技術の高さを持っており、「想像以上に優秀な人が入ってきたな」とうれしく思いました。

澁谷:原田は頼れる上司という印象で、入社当初から事細かにサポートしてくれていましたね。設計中困ったことがあれば一緒に方針を考えてくれたり、鋭い指摘をしてくれたり。一緒に仕事をするたびに経験の多さや視野の広さに感動していました。

それぞれの経験を経て三菱重工に──原子力発電所設計に挑む2人の転職物語

おふたりともキャリア採用と伺っていますが、前職での経験について教えてください。

原田:私は東京の30人規模の建築設計事務所で5年間、構造設計を担当していました。個人住宅や教育施設などデザイン系の建物を手掛け、設計だけでなく現場監理として図面通りに施工されているかの確認も行っていました。

前職は社風として自ら仕事を学び取ることが重視され、自分で動き出さなければ何も進まない環境だったので、自分自身で完成までの絵を描き、着実に行動していく精神性が身についたと感じています。

澁谷:前職では大手ゼネコンで土木の施工管理として新卒から3年間働いていました。最初の1年は高速道路の開削トンネル工事、その後2年間はポンプ場施設のRC構造建物の施工管理を担当しました。

とくに2年目の現場では未経験のRC構造工事だったにも関わらず、人員不足のため、いきなり鉄筋・型枠工事の主担当を任されました。上司の助けを借りながら、無事に完成までやり遂げた経験から、未経験分野に飛び込んで知識を吸収し、適応する力を身につけることができました。

転職のきっかけは何だったのでしょうか。

原田:もともと転職を考えていたわけではなく、電車の中吊り広告で知った採用セミナーがきっかけでした。三菱重工といえば原子力発電所やロケットなど先端的なものづくりが行われているイメージがあり、「こういうところではどうやってものを作っているのだろう?」と興味を持ちました。

当時も原子力ルネッサンスで原子力が見直されていた時期であったほか、セミナーで原子力がおもしろいと聞き、国を支える重要な分野だと感じて入社を決めました。

澁谷:現場で働いているうちに設計の仕事がしたいという思いが強くなり、転職を考えるようになりました。また、もともと資源工学を学んでいたこともあり、エネルギー問題にも興味があったんです。

原子力発電は今後需要が高まる業界で、2030年半ばから次世代軽水炉の実用化も始まるため、今から挑戦すれば第一線で活躍できると考え、三菱重工業への入社を決めました。

実際に入社してみて感じたカルチャーショックや変化はありますか?

澁谷:メールに「殿」がついたり文章がかしこまっていたりと、初めは硬い古い風土の印象がありました(笑)。ただ働く人は非常に温かく優しい人ばかりで、すぐに馴染むことができました。

業務面では、前職の知識が生かされる面もあり、入りはスムーズでしたが、溶接などは未経験。上司の細かい指導や会社の教育制度のおかげで徐々にキャッチアップできました。

原田:これまで作ってきたものと比較すると規模が大きいので、思っていたよりもさらに深く考える必要があることを感じました。とくに原子力発電所は安全性が最重視されるため、品質確保や製品の実証への意識がかなり高く、皆の意識の高さに自身も大きな影響を受けました。 

基本設計から現地据え付けまで。「ものづくりの最前線」で活躍する設計者たち

これまでの仕事の中でとくに印象に残っているエピソードを教えてください。

澁谷:入社から現在まで竜巻防護設備の設計を担当しています。既存のものに手を加える形なのですが、審査や設計の制約事項が非常に多く、限られた条件の中で構造を成立させる必要があり、困難を極めました。

そこで毎週のように遅くまで構造検討を行い、打ち合わせで構造案を出し合って活発な議論を実施。この経験を通じて1人でやるのではなく、チームでさまざまな意見を出し合ってよりよいものを作っていく姿勢を強く感じました。

原田:東日本大震災をきっかけに法律が変わり、前例がない中で国に安全性を証明しながら、安全対策工事を進めなければならなかった時は大変でした。発電所をいち早く稼働させるため、納期も短く、設計評価から施工工事完了まで時間通りにやりきる必要があったんです。

そんな時支えになったのは社内外のステークホルダーの温かさ。社内のメンバーも「みんなで力を合わせてやっていこう」という意識を持っていましたし、お客さま、協力会社の皆さまも「一緒に頑張っていきましょう」と言ってくれて。大変でしたが、みんなで作り上げていく喜びを感じられました。

澁谷さんは入社から8カ月ほどですが、どんなところに自身の成長を感じますか。

澁谷:どんどん新しい経験をさせてもらえています。入社してすぐにお客さまに説明する機会をいただき、資料作成から提案まで経験させてもらえたほか、設計でも強度計算など今までやったことがなかったことを教えてもらいながら身につけています。

原田:もともと土木の経験がある澁谷だからこそ、メンバーも安心して任せられるのだと思います。

現在の仕事の魅力・やりがいはどんなところにありますか。

澁谷:基本設計から詳細設計、そして現地据え付け対応まで、設計のプロセスを最初から最後まで一連で経験できることが魅力です。設計という立場でありながら、ものづくりの最前線まで関われている実感があります。また、自分の仕事が原子力発電所の再稼働や新設に直接携われることにも大きなやりがいを感じています。

原田:やはり作り上げた達成感を味わえることが大きいです。この仕事には当社の原子力セグメント、研究所を含む多くのメンバーや協力会社の方などさまざまな人が関わっていますし、実際の機器を作り上げるまでにも国への説明を含め膨大な過程があります。多くの人と協力し合いながら一つひとつ成し遂げていって、最後に形になるところがこの仕事ならではのやりがいだと思います。

「人との関わり」を大切にする職場。キャリア採用者が語る三菱重工の魅力

おふたりが思う三菱重工の魅力についてお聞かせください。

原田:ロジカルに考えられる優秀な人材が多いので、一緒に働いていて非常に刺激的な環境です。また私自身、小さい会社にいたからこそ感じるのですが、会社の規模も大きいため、協力してくれる企業さまが多いことも魅力の1つ。三菱重工という名前があることで最初から信頼され、仕事がやりやすいという実感があります。

澁谷:たしかに優秀な方が多く、共に働く中で学びが大きいです。また前職と比較して、働き方も大きく改善されました。年休を取る時も周囲のメンバーが快く送り出してくれるので、休みやすいです。加えて私の部署はキャリア採用者が非常に多い部署なので、受け入れる体制が整っており、すぐなじめる雰囲気があります。

今後のビジョンについて教えてください。

澁谷:原子力業界の人材不足や技術の伝承といった課題がある中で、割と早い段階でこの業界に入れたことは幸運だと思います。そこでこれから技術を身につけて、原子力発電所の新設がピークを迎える時には、自分が第一線の技術者として活躍できるよう、今のうちから先輩社員から知識を吸収して学んでいきたいと思っています。

また、SRZ-1200などの革新軽水炉の設計や開発にも携わって、日本最初の革新軽水炉の新設に関わりたいと考えています。

原田:私も新しいプラントを作る設計開発に携わって貢献していきたいと考えています。また、ある程度経験を積んだ立場として、新しく入ってこられる人に対して今までの知識を継承できるような環境や仕組みを作り、基盤を整えていく必要があると感じています。

一方で、これまでの当たり前を見直すことも大切だと思っていて。当社の仕事の進め方にはまだまだ泥臭さもありますので、新しい技術を取り入れてより効率的によいものを作れるようにしていきたいと考えています。

最後に転職を検討している方へメッセージをお願いします。

原田:人との関わりが非常に多い職場なので、誰かと一緒にやるのが好きな人や、困った時にいろんな人を巻き込んで助けを求めることを積極的に進めていける人が向いていると思います。

また、多くの人と関わるならば、人に伝える力も大切。わかりやすい文章を書ける人や伝わりやすい話し方ができる方であれば、きっと活躍できると思います。

澁谷 啓太 KEITA SHIBUYA

澁谷 啓太 KEITA SHIBUYA

機器設計部 燃料輸送構造物設計課

原田 達之

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