フロンティア精神で切り拓く未来。歴史と革新心が共存する三菱重工で見つけた可能性
※記載内容は2025年9月時点のものです
新卒で大学職員を経験し「グローバル×人事」の経験を深めたいという思いで2020年に入社した赤迫 雅也。現在は人事システムのグローバル導入PMOと新事業開発部門におけるHRBPの二刀流で活躍しています。キャリア入社の赤迫がこれまでのあゆみや入社後塗り替えられたという三菱重工へのイメージを語ります。
システム導入で見える化する人材力。HRDX推進がめざす三菱重工グループの進化
入社当時は前身のグローバルHR部戦略グループに配属。2022年の組織改変に基づき、現在はHRマネジメント部HRDX推進グループへと所属する赤迫。PMOとして人事システムの導入をグローバルに行っています。
「HRDX推進グループでは、国内外の三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)のグループ会社に対し、グローバル共通の人事システムの導入と利活用の推進を行っています。主な狙いは、世界に8万人いる三菱重工グループの従業員情報の集約及び見える化ですが、業績評価機能や教育研修機能など、各社のニーズに基づいた機能活用も推進しています。
本システムの導入に関するプロジェクトを、アメリカ、イギリス、中国、シンガポールにいるメンバーとタッグを組んで進めています」
HRDX推進グループには柔らかい雰囲気が漂っていると言います。
「月並みな表現ですが、とても風通しのよいチームです。役職にとらわれず気軽にコミュニケーションが取れるので、困り事はいつも誰かに相談できます。社内における部署の役割もツールの活用による人事プロセスの効率化や、人員データを活用した人材マネジメントの高度化など、いわば社内コンサルタント的な側面があるので、フットワークが軽いことが特徴ですね」
加えて2022年には副社長直下の組織である成長推進室にも参画。現在、2つの部署を兼務しています。
「成長推進室では、新事業開発にHRビジネスパートナー(HRBP)という立場から関わっています。具体的には、人材の確保、組織基盤・風土づくり及び組織のマネジメント強化に関する各種取り組みを実施。
『新事業』というだけあって拡大フェーズの組織なので、人事や組織の観点で積極的に企画・提案し取り組むよう心がけています」
成長推進室では、三菱重工グループがこれまで培ってきた技術と外部から持ち寄った技術を掛け合わせた新事業がいくつも立ち上がろうとしています。
「たとえば最近ですと、データセンターに関する事業が立ち上がっています。データセンターは現代の社会インフラとしてなくてはならない存在ですが、ChatGPTなどの生成AIの急速な普及により、サーバーの稼働や冷却に関する電力消費量の増加が社会問題となりつつあります。
三菱重工グループでは、発電設備や冷熱技術、制御システムに関する技術と知見を長年培ってきました。社外から採用する有識者や協業先との連携も推進しながら、このような三菱重工の持つ強みを統合した『ワンストップ・ソリューション』により、データセンターが直面する課題に挑んでいます」
学びの場から世界へ──大学職員からグローバル人事のプロフェッショナルへの道
学生時代から「広い世界が見たい」という思いがあった赤迫は、リベラルアーツを学ぶ大学へ進学し、国際関係学を専攻。大学という環境に大きな刺激を受けます。
「自分が大学生になってみて、大学という存在のおもしろさを実感したんです。高校時代には想像すらできなかった、学問の裾野の広さや奥深さを感じました。そんな『アカデミズムの大海原』とも呼べるような大学において、学生が学問と出会い、おのおのに興味関心を育み、特定の分野に課題意識を見出していくプロセス自体が、私にとって非常に興味深かったです。
そんな人材育成の場でもある大学を支える存在になりたいと思い、卒業後は国立大学に入職しました」
グローバルへの関心は持ちつつも、初めの数年は学生のサポートや研究者支援事業に取り組んでいた赤迫。とあるプロジェクトへの参加をきっかけに、世界へ飛び出すことになります。
「英語を公用語とした脳科学研究所の立ち上げプロジェクトがあり、そこに人事・総務・広報・情報システムなどを手がける『なんでも屋』として参画することになりました。学内には語学に堪能な方が沢山いた中で、突然このようなグローバルな機会が巡ってきました。大変なのは目に見えていましたが、直感的に飛び込みましたね。
世界各国から研究者を採用したり、国内外で開かれる研究イベントに採用広報の一環でブースを出展したり、時には外国人研究者の暮らしに関する悩みに寄り添ったりと、ありとあらゆる経験を積めました。小さな組織であるからこそ、一通りの人事業務を経験できたこともありがたかったです。ここでの経験をきっかけに『グローバル×人事』で自分の幅をもっと広げられないかと考えるようになりました」
エージェントを通じてさまざまな企業を見る中で出会ったのが三菱重工。グローバルにかける思いに共感したと語ります。
「今の時代、グローバルでの人材マネジメントに課題を抱えている企業は少なくありません。海外の売上比率が伸びてい三菱重工も『HRの領域でグローバル化に取り組んでいきたい』と熱望する企業の1つだということが、面接などの説明から感じ取れました。三菱重工では海外のメンバーと連携しながらプロジェクトを前向きに進められる人を求めていると聞いて、『これは巡り合わせだな』と思ったんです。
私自身大学職員として、プロジェクトをグローバルに進めていくことの重要性や難しさを身に染みて感じていたので、お話を聞いて非常に共感できたというか。後の上司となる面接官の人となりや想いも伝わってきて、『ぜひとも力になりたい』と素直に思いました」
「前例のない道」を歩む勇気。140年の歴史に新しい風を吹き込み、グローバルを深化
こうして2020年に三菱重工へ入社した赤迫。これまでの業務の中で、とくに印象的だったものについて語ります。
「入社当初に任された仕事の1つなのですが、人事システム導入における各国の法律周りの対応はとにかく大変でした。従業員の個人情報を扱う人事システムだからこそ、個人情報保護法の対応は肝要でした。欧州のGDPR(EU一般データ保護規則)を筆頭に、国や地域によって個人情報保護のルールが異なるので、法務部や現地の弁護士と連携をとりながら、一つひとつ課題を解決していく必要があったんです。
部署内にも専門家がいない領域だったほか、私自身まだ当社での『仕事の進め方』がつかめていない中で進めていかなければいけなかったため、戸惑うこともありましたが、前例がない分、上司からは制限なく挑戦させてもらえてありがたかったです。おかげで関係各所との連携体制が構築できたとともに、社内のカルチャーや仕事の基礎がつかめたと思っています」
泥臭い業務を着々とこなしてきた自負がある分、システムが利活用されるようになった今、達成感も大きいと言います。
「グローバルなシステム導入は側から見れば華々しい、革新的な事業に見えたと思います。一方で、実際は日々初めて聞く法務英語を習得しながら、海外の弁護士事務所とのやりとりに奮闘するなど地道な作業が続きました。今はようやく世界中でシステム導入が完了し、そのデータを活用するフェーズに入ってきているので、自分がやってきた仕事が実を結んでいる実感があってうれしいです」
三菱重工に入社して4年。赤迫が仕事をする上で大切にしていることとは。
「私のキャリアを振り返ってみると、『大学職員らしくない』や『人事らしくない』ユニークな仕事が多く、まるで踏み固まっていない道を、自分の可能性を信じて歩んできたように思います。
そんな経験もあり、私が仕事をする上で大切にするようになったのは、前例がないことにも臆せず飛び込んでいくフロンティア精神。三菱重工が持つ140年以上の歴史を尊重しつつも、激動の時代を歩んでいくためには、まだ人が歩いていない道を突き進んでいくことが大切だと思っているんです」
挑戦の先では、さまざまな気づきがあったと語ります。
「グローバルな人事システム導入では、一歩踏み出さなければ気づけなかったことが多々あったと感じています。たとえば、日本の感覚では問題ないデータの集約も、海外では事前にアセスメントを実施したり、個人単位で同意を得る必要があったりして、プロジェクトのタイムラインを都度再考する必要がありました。
日本では当たり前になっていることが、グローバルな視点で見ると日本特有だったりすることが、人事業域では多いです。やっぱり、やってみないとわからないことってたくさんあるなと思いましたね。
また上司から声をかけられて入った成長推進室での経験も、私にとっては挑戦の1つでした。初めは知り合いもおらず、何をすればいいのかわからない状況でしたが、自分に何ができるのか自問自答しながらも、その時にできることを積み上げていくことで、少しずつ名前を覚えてもらえて、やれることも増えてきて。転職を経験して、敢えて居心地の悪い空間に飛び込むことで、より自分が成長した実感があります」
守りと挑戦の両立を果たす。「世界になくてはならないもの」を作る誇りを胸に
国立大学から民間企業へ転職した赤迫が三菱重工に対するイメージの変化を語ります。
「正直、入社前は民間企業とはいえお堅いイメージをもっていました。でも実際に入社してからは、これまで先人たちが培ってきたものをしっかり守りながら、時流を見極めながら、常に新しいことに挑戦する柔軟な会社だと感じていますね。たとえば成長推進室でサポートしている新事業開発部門では、これまでの三菱重工にない新しい事業にどんどん挑戦しています。今ある主力事業を大切にしながらも、新しい価値も提供していけたらうれしいですね。
人事的な側面では、三菱重工にはすでに成熟した制度が多々あると感じていますが、そんな中でも課題感をもって『今あるものをさらに高めていきたい』という変革心を感じます。挑戦する人を歓迎する雰囲気や下支えがあるのが魅力です」
社内の雰囲気や働き方についても柔軟性を感じることが多いと言います。
「フリーアドレスのオフィスで、さまざまな部署の方と交流しやすいです。また、予想以上に上司との距離感も近く、何かあればすぐに話ができるのがありがたいですね。
働き方の観点では、業務のオンオフのメリハリがしっかりしていることに加え、在宅勤務やフレックス制度などの仕組みも充実していて、自分のペースで働けることが魅力。私は2人の子どもの送り迎えや、海外メンバーの業務時間に合わせた会議参加のため、朝夕の時間が不規則になりがちなため、制度をフルに活用しながら働けて助かっています」
仕事と家庭の両立を図りながら前向きに働く赤迫が、今後の展望をこう話します。
「入社から5年ほどが経ちますが、私が関われた仕事はまだまだ一握り。これからも入社の理由にもなった『グローバル』と『人事』、その両輪を深められるよう、貪欲に経験を積んでいきたいと思います。」
三菱重工と運命的な出会いを果たした赤迫。転職を考えるすべての人にメッセージを送ります。
「挑戦には恐怖や不安も伴いますが、大きな成長につながることも少なくありません。とくに三菱重工は挑戦する人を応援してくれる風土があります。周囲の人と分け隔てなく関わり、協力して事業を進められる人はきっと活躍できると思いますので、ぜひ来ていただきたいですね。
また、当社の従業員は『自分たちは、世界になくてはならないものを作っているんだ』という気概を持つ人が多いことも特徴。事業内容に共感できる方ならどんな分野でも輝けると思います。まずは当社を知ってもらいたい。そう思っています」