人とつながり、団結力で支える。ごみ焼却施設の安定稼働を守るアフターサービス部門の醍醐味
※記載内容は2025年5月時点のものです
2020年に新卒で三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社に入社した浜島 功。プラントメンテナンス部でごみ焼却施設の点検・整備工事を担当しています。社内外を問わずにチーム一丸となって取り組むことを大切にする浜島が、成長の軌跡とやりがいを語ります。
ごみ焼却施設の稼働後のアフターサービスを担う、プラントメンテナンス部
三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(以下、MHIEC)のプラントメンテナンス部は、ごみ焼却施設の稼働後のアフターサービスを担当しています。
「私が所属するプラントメンテナンス部では、ごみ焼却施設の経年劣化に対応するため、定期的な点検や整備を行っています。主な点検整備対象は、実際にごみを燃焼させるストーカーと呼ばれる設備や、ごみを燃やした熱で水を蒸気に変換・供給するボイラーといった設備です」
MHIECでは、ごみ焼却施設の計画立案から現場での工事完了、その後の運転稼働まで一貫して担う体制を採用しています。
「毎年、過去の点検整備報告書、事前の現地調査、お客さまの要望をもとに点検整備計画を立てています。とくに発電ボイラーについては電気事業法に基づき定期的な検査の必要があるため、法令で定められた点検整備を実施しています。
工事が始まった後の全体管理を行うことも私たちの役割です。メンテナンスの実業務は専門の協力会社が担当しているため、安全・法令・品質・納期・コスト管理を行いながら業務を進めています」
工事期間は案件によって異なり、短期間であれば1週間程度、長期間であれば1年以上に及ぶこともあります。
「直近では、複数の工事計画案件を同時並行で進めている状況です。規模や設備の違いなど、案件によってさまざまな特性を学べることが成長につながっています」
こうした業務を通じて、浜島は「チームワーク」にやりがいを感じていると話します。
「現場では1人では完結できない作業ばかりなので、お客さまや協力会社の方々など、さまざまな立場の方々とコミュニケーションを取ることが欠かせません。工事を続けていく中で、だんだんと会話や相談が増え、チームとしての一体感が生まれる瞬間に、大きなやりがいを感じています。みんなで力を合わせて、無事に工事を終えた時の達成感は、何よりの醍醐味です」
研究によって気づいた思い──周囲と協力しながら、社会に貢献したい
学生時代は電気工学を専攻しており、金属とエネルギーに関するシミュレーション研究に取り組んでいました。
「研究をしている間は、パソコンに向き合っている時間が長く、1人で黙々と作業を進めているような感覚がありました。そこで将来のキャリアを考えた時に、周囲の人たちと協力しながら取り組める仕事に就きたいと考えました」
就職活動の時期を迎えた浜島は、環境事業に惹かれていきます。
「当時、地球温暖化やCO2削減などの環境問題が社会的に注目されていたこともあり、この分野に関心を持ちました。MHIECは、ごみの真空輸送システムや、ダイオキシンなどの有害物質を除去できる高性能バグフィルターなど、環境保護につながる技術が魅力的でした。
また、周囲とコミュニケーションを取りながら進めるアフターサービスの仕事も、自分が求めている働き方だと感じました」
入社後は希望通りアフターサービス部門に配属。1年目は座学研修と現場実習を組み合わせた教育プログラムで、着実に知識を身につけていきました。
「設備の名称や仕組みを覚えることから始まり、ダイオキシンなどの有害物質を安全に取り扱うための勉強や資格取得にも取り組みました。学ぶことは多かったのですが、先輩方からは『私たちも5年、10年かけて習得してきたから焦らなくて大丈夫』と温かく励ましていただき、プレッシャーを感じることなく成長できました」
配属後の学習成果を発表する「論文作成ワーク」では、品質管理に着目しました。
「お客さまの求める品質基準を確実に満たすためのQC工程表の改良策を提案し、最終的には経営陣の前でプレゼンテーションを行いました。会社が抱える課題を自ら見つけ出し、論理的に分析し、解決策を提案するという一連のプロセスは、社会人としての基礎を築く大事な経験となりました」
2年目からは東京都の清掃工場案件に携わり、現場責任者のアシスタントとして経験を積んでいきます。
「実務の面では、想像以上に提出書類の量が多く驚きました。現場での施工管理だけでなく、行政への報告書類作成など、デスクワークも重要な業務であることを身をもって学びました」
また、新設清掃工場での試運転業務という貴重な機会も得られました。
「中央制御室で実際にごみの燃焼管理を経験しました。ごみは想像以上に燃えにくく、適切な空気供給量の調整やごみの攪拌など、安定した燃焼状態を維持するためにはさまざまな工夫が必要です。お客さまの業務を理解するとともに、自分の業務が環境保全に携わっているという責任と実感を得ることができました」
初挑戦の連続。チームワークによって得られた達成と表彰
初めて工事計画を任されたのは、2022年のことでした。
「ボイラー設備がなく、比較的に小さな施設でしたが、ごみ焼却施設として必要な工程を一通り経験できる現場でした。初めての単独担当だったため、過去の工事報告書を徹底的に分析し、先輩や上司に積極的に相談しながら計画を立てていきました」
現場管理はベテラン社員が担っていた分、コスト管理という新たな挑戦にも注力しました。
「2022年度採算を改善するため、協力会社との価格交渉や、部品調達コストの最適化のため調達部と密に連携しました。また、お客さまへの追加提案や価格交渉では営業部門と協力することで、目標利益率を達成することができました」
その後、政令指定都市である横浜市旭工場案件に携わり、工事計画から現地責任者の主担当を任されます。
「約1年間に及ぶ長期間の案件でした。現場での工事管理と並行して、翌年度の工事計画立案や、完了工事の報告書作成など、複数の業務を同時進行で管理するなど、長期的な目線が必要な案件でしたね。
日々の安全管理や進捗報告はもちろん、お客さまから技術的な相談を受けることも多くありました。現場に常駐していたので、お客さまや協力会社の方々と毎日顔を合わせ、密なコミュニケーションを取ることにやりがいがありました」
最も苦労をしたのは、さまざまな立場の関係者間での調整業務でした。
「お客さまと協力会社との間で、要望が対立することがありました。また、繁忙期に追加工事の依頼があった際の工程調整も難しい局面でした。板挟みになって悩むこともありましたが、双方の立場を理解し、最適な解決策を見つけることで、工事を前に進めることができました。自分自身も、大きく成長できたと感じています」
このような努力が実を結び、「横浜市優良工事現場責任者」として表彰を受けました。
「工事成績評定点85点以上で現場責任者が表彰される制度です。無事故・無災害での工事完了、高い品質での成果物納入、適切な工程管理などが総合的に評価されました。
これまでの受賞者は50代のベテランの方が中心だった中、20代で受賞できたことは、とても嬉しかったですね。とはいえ、チームの皆さんの協力とタイミングに恵まれた結果だと感じています。ここで得た経験は、今後も活かしていきたいです」
支えられたからこそ今がある。感謝とともに次世代へとつなげていきたい
周囲との関係性を築きながら着実に成長を続ける浜島。MHIECで働く魅力について語ります。
「社内のメンバーは、同じ部署でも他部署でも優しい方々ばかりで、些細な疑問についても丁寧に教えてくれます。現場が忙しい時期は確かにありますが、閑散期にはしっかりと休暇を取得できるなど、メリハリのある働き方ができることも魅力です」
一方で、入社を検討する方に正直に伝えておきたい面もあると続けます。
「夏場の現場では35~40度という高温環境での作業があります。また、防塵マスクや化学防護服の着用が必要な場面もあり、泥臭い部分もあるんです。ただ、その分『人々の当たり前の生活を支える仕事』というやりがいがあります」
このような環境に向いている人材について、浜島は次のように考えています。
「人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めたい方には最適な環境だと思います。1人では成し遂げられない大規模プロジェクトだからこそ、いかに周囲と信頼関係を築き、チーム一丸となって目標達成できるかが重要です。
これまでチームスポーツや団体活動で何かに取り組んできた方、または経験はなくてもチームワークに憧れがある方は、きっとこの環境でやりがいを見出せると思います。
実は、私は学生時代に部活動の経験がなく、チームワークを経験してこなかったんです。社会人になってから、周囲と団結して取り組む充実感を味わえたことも、この仕事の大きな魅力です」
今後の展望について、後進育成への想いを語ります。
「まだ早いかもしれませんが、将来的には若手教育に携わりたいと考えています。私自身、これまで多くの先輩方に支えられてきました。その恩返しとして、後輩の成長を支援していきたいです。
私が入社してからとくに印象に残っているのは、ベテラン先輩からいただいた『人生一度きりだから、仕事を全力で頑張ってみるのもいいんじゃない?』という言葉です。この言葉をきっかけに、仕事に対する姿勢が大きく変わり、何事にも前向きに挑戦できるようになりました。MHIECで得た経験や価値観を、次世代にも伝えていきたいです」