工学の幅広い知見を通じて | 戦闘機の点検・修理を実施!
※記事内容は取材当時のものです
伊藤 祐貴 YUKI ITO
航空機・飛昇体事業部 航空機製造部 F-2課 修理係
2004年入社
機械工学科卒
三菱重工に入社を決めた理由は?
学生時代にH-2Aロケットの打ち上げをテレビで見て、「大きなものを飛ばす」という仕事に憧れを感じていました。そんな折、三菱重工のインターンシップに参加し、H-2Aや航空機の製造現場を見ることができました。ロケット/航空機の実物を間近で見学し製造工程を学んでいく中で、ロケット/航空機は非常に精巧な製品であること、安全性を確保するため、一人ひとりが自分の仕事にプライドと責任を持って取り組んでいることを知り、自分も将来このチームの一員に加わりたいと強く思い、三菱重工への入社を決めました。
現在の仕事内容を教えて!
所属するF-2課では、自衛隊で運用しているF-2戦闘機の定期修理事業を担っており、修理係では、自衛隊から預かった機体の分解、検査、修理、復元、及び新規装備品を取り付け可能とする機体改修作業を担っています。機体の安全性確保はもちろん、戦闘機の機能・品質を適正に維持するのがその目的です。私自身は、修理係長という立場で現場の生産計画立案、日々の作業進捗のチェック、現場の作業安全確保、生産トラブル対応、新規改修に向けた現場準備、生産改善など、係の作業を滞りなく遂行するための業務を担当しています。
高専での経験はどこに活きている?
定期修理では、機体の躯体、電気系統、油圧系統、操縦系統、空調系統、燃料系統、通信系統、火工品類など幅広い系統の構成品を取り扱うことになります。それぞれの修理方法を決めていく際などに各系統専門の設計者との調整が必要なため、工学の幅広い知識が求められます。高専の5年間で学んできた幅広い分野の工学知識がベースにあるため、スムーズに学んでいくことができました。また、高専にて製造実習を経験している分、現場作業の難点や苦労するポイントがイメージしやすく、生産改善に取り組みやすいと感じています。
印象に残っている仕事を教えて!
ある機体を分解し検査した際、大規模な修理が必要な損傷が見つかりました。初めて見つかった損傷のため修理方法の設定、部品の準備、工法の確立、実作業とすべてに時間がかかることが想定され、納期内に定期修理を完遂させることは不可能な見通しでした。しかし、設計部門や生産技術部門、現業部門が一丸となって知恵を出し合い、短期間での修理を追求した結果、無事納期内に定期修理を完遂させることができました。まさにワンチームで困難な状況に立ち向かい乗り越えることができ、大きな達成感を得ました。
入社して良かったことは?
戦闘機の定期修理では、復元が終わった機体を実際に飛行させて安全な機体であること、規定の性能を有していることを確認します。修理後に初めて飛行する際は毎回緊張しますが、無事に飛んでくれると安堵感と達成感を得ることができます。特に大きな修理が必要になった機体や初めての改修を適用した機体が無事に飛んだ姿を見た時の達成感は大きく、三菱重工に入社したからこそ、この達成感は味わえるのだと感じています。
ONE DAY SCHEDULE
- 8:00 出社・朝礼
出社後は係の技術スタッフで朝礼を行い、今日のタスクや生産トラブル対応の進捗状況を確認します - 8:30 現場巡回
自分の担当する生産現場の巡回を行い、生産ステータスの確認や現場の安全点検、作業者への声掛けを行います。 - 10:00 関連部署とのミーティング
生産に携わる関連部署とのミーティングを行い、生産ステータスの共有や長期的な生産課題への対策調整などを行います。 - 12:00 ランニング/昼食
構内で頭と体をリフレッシュさせるために軽くランニングを行い、その後食堂で昼食を取ります。 - 13:00 デスクワーク
生産計画の確認/承認、各種書類の点検、メールチェック等を行います。 - 15:00 生産改善検討/準備
生産改善に繋がる新技術の導入や新たな取り組みのトライアルについて、関連部署と共同で検討/準備を進めます。 - 16:00 現場巡回
自分の担当する生産現場の巡回を行い、生産ステータスの確認や現場の安全点検、作業者への声掛けを行います。 - 17:00 終業