エムエイチアイマリンエンジニアリング株式会社
プロジェクトストーリー[新燃料対応船舶設計プロジェクト]
INTRODUCTION
船舶における環境規制は、バラスト水排出規制や大気汚染物質排出規制から始まり、近年では2050年頃までに温室効果ガスの排出量をネットゼロとする目標が掲げられ、装置メーカは新燃料(LNG、LPG、NH3、MeOH等)供給装置等の開発、造船所は新燃料供給装置搭載船の開発に取り組んでいます。新燃料供給装置を搭載する船舶では、国際燃料船安全コードや各船級が発行しているガイドラインに沿って設計する必要があり、低温、発火性、毒性等に対する対策が求められ、乗組員や船舶の安全性を担保するためリスク評価の実施、対策案について議論がなされます。今後、これらの装置を搭載した船舶の増加が予想され、技術的にも難しい項目が多いプロジェクトになるが、地球規模の環境対策に向け弊社として積極的に取り組んでいます。
プロジェクトのポイント
脱炭素化に向けた船舶の次世代化が進む中、本プロジェクトでは新燃料に対応した船舶設計に取り組んでいます。新燃料供給装置のモジュール設計をはじめ、搭載船の基本・詳細設計まで幅広く対応し、安全で効率的なシステム構築を目指しています。また、低温・高温・高圧環境にさらされる配管に対し、応力解析やサポート強度の評価を実施することで、信頼性の高い設計を追求しています。
当社ならではのアプローチについて
商船の設計・建造で培った技術と経験を活かし、三菱造船が製造する燃料供給装置をはじめ、造船所や船主に至るまで、温室効果ガス削減に向けた幅広い技術支援を行っています。燃料供給装置では、使い勝手やメンテナンス性に配慮したモジュール設計やタンクコネクションスペースの設計を支援し、造船所に対しては深冷管の配管設計や応力解析、ガスハンドリングを踏まえた配置設計、さらに深冷管の取り扱い経験がない造船所への技術コンサルティングも実施しています。また、液化ガス船の知見を反映した効率的な総合配置計画や、乗組員の運用性を考慮した設計提案も行い、船主に対しては改造案件としてSOxスクラバ搭載設計の支援も手がけています。
プロジェクトの結果や効果について
弊社の技術力を評価いただいたお客様からは、多様な業務をご依頼いただいています。三菱造船製の燃料供給装置に関しては、LNGやNH₃燃料供給装置のモジュール設計をはじめ、LNGタンク上部のタンクコネクションスペースの設計や現場対応まで幅広く支援しています。造船所向けには、LNG燃料焚き船の配置計画や詳細設計を中心に、設計コンサルティングや新燃料船の初期計画など、次世代燃料への取り組みを技術面からサポートしています。また船主向けには、バラスト処理装置やSOxスクラバの搭載といった改造エンジニアリングを複数隻で手がけ、設計からドック対応まで一貫した支援を行っています。