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三菱ロジスネクスト株式会社

プロジェクトストーリー
[オペレーターの走行操作を快適・安全にサポートする
「S-Assist(エスアシスト)」の開発]


INTRODUCTION

フォークリフトによる労働災害事故は後を絶たず、事故件数は年間約2,000件、死亡事故は20件から30件前後という高い水準で推移しています。安全確認不足による衝突事故や発進時の巻き込み事故も珍しくなく、より安全な作業環境の実現が求められています。フォークリフトは傾斜面での荷役作業も多く、バッテリーフォークリフトは坂道でブレーキを離すと車両が下がり、熟練したオペレーターでないと作業が困難な場合がありました。この課題を解決するため、あたかも平地を走行しているかのように坂道を走行/停止できる坂道停止アシスト制御の開発に取り組みました。また、速度制限のある構内を走行中に速度操作に気を遣い周囲確認に集中しにくかったり、アクセルワークにより疲労してしまう課題を解決するために、速度キープアシストも開発しました。

プロジェクトのポイント

オペレーターが走行操作を行う際には、速度調整の難しさや坂道での不意な後退といった負担や危険がつきまとい、作業のストレスや安全性の課題がありました。こうした問題を解決するために開発されたのが、快適で安全な操作を実現するサポート機能「S-Assist(エスアシスト)」。
「あらゆる操作が安全にできる」「誰もが簡単に使える」というコンセプトのもと、速度を一定に保つ「速度キープアシスト」や、坂道で車両を安定して停止させる「坂道停止アシスト」を搭載し、操作時のストレスを大幅に軽減。オペレーターにとって、より安全で安心な作業環境づくりに貢献しています。


三菱ロジスネクスト株式会社ならではのアプローチについて

ブレーキペダルから足を離しても車両を坂道で停止させたり、走行速度を一定に保つことを実現するためには、走行モーターの制御を根本から変更する必要がありました。しかし、本機能は当社で既に発売されているバッテリーフォークリフト「ALESIS」への追加を目指しており、走行モーターの制御を変更することで走行フィーリングが大幅に変化すると既存のお客様に受け入れられない恐れがありました。そのため従来の走行フィーリングを損なわないように制御手法やパラメータを試行錯誤し、坂道停止アシスト制御と速度キープアシスト制御を実現することができました。また、アクセルペダルを軽く踏んで走行速度を一定に保つ独自の制御手法により特許も取得しました。

プロジェクトの結果や効果について

坂道停止アシストは坂道での意図しない下がりを抑え、経験の浅いオペレーターでも簡単に坂道停止と再発進が出来るようにすることで安心安全のオペレーションを実現しました。速度キープアシストはアクセルペダルを軽く踏むことで任意の速度をキープできるため、例えば制限速度10km/hの通路を走行する際、頻繁なアクセルの微調整や速度表示の確認が不要となり周囲の安全確認に集中できるようになりました。
2つのアシスト機能を「S-Assist」と名づけ、発売後は「従来車と比べてS-Assistを搭載した車は使いやすい」、「アクセル操作に気を取られず周囲確認に集中できるので、とてもいい」とお客様から評価をいただきました。今後は衝突防止機能など新たなアシスト機能の開発に取り組み、より安心安全、そして快適なフォークリフトオペレーションをサポートしていきます。