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MHI-MS、送迎バス内での置き去り事故防止に向けた検知システムを開発
乗車中の園児たちから微細な鼓動と呼吸を検知、置き去り時には音声警報を発信

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◆ 金属以外の物質を透過するレーダーセンサーで、対象者がシートなどに隠れていても検知可能
◆ スマートフォンとの連携により、送迎バス運転手、園などの関係者にもメッセージで状況を伝達

三菱重工グループの三菱重工機械システム株式会社(MHI-MS、社長:池田 直昭、本社:神戸市兵庫区)は、保育園・認定こども園・幼稚園の送迎バス内などにおける園児の置き去り事故を未然に防ぐため、人が発する微細な呼吸や鼓動を検知するシステムの開発に取り組んでいます。

この「送迎バス向け置き去り検知システム」は、運転手による目視点検を促す機能に加え、金属以外の物質を透過するレーダーセンサーで子どもたちの微細な動きを自動検知し、車外の人に通知する機能を有しています。システムが置き去りを感知すると、音声警報を発して置き去りにされた園児がいることを車外に知らせます。また、オプションでスマートフォンとの連携により、送迎バスの運転手や園の関係者にもメッセージで状況を伝えることが可能です。これらの機能を活用し、置き去りの有無を降車時確認と自動検知で2重チェックすることにより、園関係者による安全管理をサポートし事故発生のリスクを低減します。

MHI-MSは、送迎バスなど自動車内での置き去りにより幼児が亡くなる痛ましい事故が社会問題化していることを受け、本システムの開発に着手しました。同様の事故が頻発していることから、日本国内では送迎バスに対する安全装置の設置が2023年4月に義務化される予定です。一方、ヨーロッパにおいては2025年から一般車両への置き去り検知システム搭載が推進される予定であり、日本国内でも将来的に置き去り検知システムへのニーズが高まることが予想されます。

今後は、本システムの実証検証を実施し、早期の製品化を目指していきます。なお、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブワールド2023」(1月25日~27日)に本システムの試作機を参考出展し、検出状況の模擬展示などを行う予定です。MHI-MSは、製品開発を通じて社会課題の解決に向けた最適なソリューションを提供し、安心・安全な社会生活の実現をサポートしていきます。

■「送迎バス向け置き去り検知システム」展示概要
展示会名称:オートモーティブワールド2023(第15回国際カーエレクトロニクス技術展)
開催場所:東京ビッグサイト(東京都江東区)
開催日時:2023年1月25日(水曜)~27日(金曜)10:00~17:00
展示内容:送迎バス向け置き去り検知システムの模擬展示など
展示場所:東6ホール 47A-8

送迎バス向け置き去り検知システム

車内確認の流れ

■送迎バス内の置き去りを防ぐ置き去り検知システム[開発中]
https://www.mhi.com/jp/products/transport/mechanical_parking_system_cpd_system.html

置き去り検知システム(開発中)製品パンフレット(1020KB)

 

担当窓口:設備インフラ事業本部 プロジェクト推進部