SDGs

三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社のSDGsへの貢献

  • エンジン・エナジー事業部 技術開発室 将来製品開発グループ グループ長 戸田正樹
    エンジン・エナジー事業部 技術開発室 将来製品開発グループ
    グループ長 戸田正樹

  • 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(以下MHIET)は、環境保全に配慮した製品・サービスを提供することにより、持続可能な社会の実現に貢献します。

SDGsへの貢献

SDGs

MHIETのSDGsへ貢献している事例をご紹介します。


目標7.「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」

  • 目標7.「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
  • 目標7.「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」においてMHIETは、再生可能エネルギーの最大活用を目的とした分散型エネルギーリソースの開発に取り組んでいます。
    具体的には、「EBLOX(イブロックス)」です。EBLOXは、太陽光発電などによる再生可能エネルギーと、エンジン発電機と蓄電池を組み合わせたトリプルハイブリッド自立給電システムで、不安定な再生可能エネルギーをエンジン発電機と蓄電池が安定化させることで、環境に優しい安定した電力を供給することができます。 また、EBLOXは分散型エネルギーリソースとして、近年国土に甚大な影響をもたらす台風などの 自然災害に対してもその自立性を活かして、地域と社会のレジリエンス強化に貢献します。

MHIET相模原工場内デモプラント(神奈川県相模原市)
MHIET相模原工場内デモプラント(神奈川県相模原市)
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EBLOX

目標13.「気候変動に具体的な対策を」

  • 目標13.「気候変動に具体的な対策を」
  • 目標13.「気候変動に具体的な対策を」においてMHIETは、低・脱炭素燃料に対応したエンジンの開発に 取組んでいます。カーボンニュートラル社会の実現のために、従来の化石燃料から水素・アンモニア・バイオ燃料等の低・脱炭素燃料へのエネルギーシフトが必然です。一方、エンジンは内燃機関として様々な燃料を燃焼させて、力を生み出すことが出来る強みがあるため、低・脱炭素社会においてもエンジンが果たす役割は大きいと考えています。長年培ってきた技術を活かし、カーボンニュートラル社会にエンジンメーカーとして具体的な答えの提供を目指します。

  • 常用発電エンジンの分野では、都市ガスに水素を混合した都市ガス・水素混焼運転によるCO2排出量削減、クリーンな水素を100%とする水素専焼エンジンの研究・開発に取り組んでいます。
  • 舶用エンジンの分野では、将来的な燃料の選択肢の一つであるアンモニアを用いたエンジンの燃焼研究と開発を行っています。
  • バイオ燃料は、化石燃料との混合により使用しCO2削減をは図っており、安全にご使用頂けるよう、ガイドラインの制定に取組んでいます。また、従来のディーゼル燃料に対し、CO2排出量を70~90%低減可能なHDRD(Hydrogenation-Derived Renewable Diesel)/HVO(Hydrotreated Vegetable Oil)を使用した実証試験を行っています。
  • CO2回収技術では、三菱重工グループが製造する小型CO2回収装置のガスエンジン発電設備への適用に向けた取組みを行っています。低・脱炭素を推進する観点からも期待が高まっているガスエンジン発電設備を手掛ける私たちは、環境性能の高いガスエンジンを低・脱炭素化するためのオプションとしてCO2回収技術を考えており、ガスエンジン発電設備の価値向上に貢献します。

以上のように各種の取り組みでCO2の低減・増加抑制・排出ゼロを目指します。

水素エンジン(イメージ)

水素エンジン(イメージ)

さらに、e-fuel(メタノール)などの新燃料に対応したエンジンなど、カーボンニュートラル社会に適応した製品を拡充していきたいと考えます。
私たちは、三菱重工グループが掲げるMISSION NET ZERO実現の一翼を担うべく、社会のニーズに応じた低・脱炭素の選択肢を提示することを目指し、エンジン開発により一層取り組んでいきます。

カーボンニュートラル実現に向けたロードマップ

カーボンニュートラル実現に向けたロードマップ