三菱重工マシナリーテクノロジー株式会社
プロジェクトストーリー
[高機能監視カメラシステムでのAI活用]
INTRODUCTION
三菱重工業株式会社名古屋誘導推進システム製作所で取り組んできた埠頭監視システム事業を、2006年に当社の前身となるMECエンジニアリングサービスが移管受けし、その後、当社事業として継続してきました。2020年より、新たなカメラメーカ・BPとともに、自社開発の監視カメラ標準システムソフトウェア及びAI画像処理技術を適用し、新体制で事業を再開しました。主には財務省関税局各税関殿向け埠頭監視カメラシステムの応札に参加し、大手電機メーカの競合先との一般競争入札で一進一退の攻防を繰り広げていますが、当社の監視カメラシステムは顧客ユーザ様からも高い評価を得て、毎年度納入実績を重ねており、2025年度までの納入シェア(カメラ台数ベース)は40%超となり、当社内成長事業としてさらなる拡販を目指しています。
プロジェクトのポイント
港湾施設や重要インフラに求められる高度な警備ニーズに応えるため、本プロジェクトではAIを活用した高機能監視カメラシステムを開発しました。夜間でも遠方を鮮明に捉える高感度望遠旋回カメラを用途に合わせて組み合わせ、最適な監視環境を構築。さらに、AIによる侵入検知や自動追尾、UAV(ドローン)との連携にも対応し、より精度の高い監視を実現しています。
三菱重工マシナリーテクノロジー株式会社ならではのアプローチについて
当社は、三菱重工広島製作所内に本社をおき、三菱重工グループの機能会社として、三菱重工グループ各社の設計、製造機能を長年にわたって担ってきました。本製品を担当するエンジニアリング部制御技術課ではプログラム内製に拘り、AI画像処理についても独自開発でノウハウを積み重ねています。三菱重工グループ各社およびグループ外のお客様からのご要望に臨機応変に応え、様々な制御システムアプリケーションを開発してきました(掲載写真例)。一方で、担当者自ら商品企画を行い当社内の研究開発予算を取得してシステム開発を行い製品化から販売につながった製品もあります。このように、三菱重工グループの一員として各種制御システム開発で培った技術力を駆使し「広島から世界へ」を合言葉に社業を通じて社会貢献を果たしていきます。
プロジェクトの結果や効果について
2024年度には当社現体制発足以来最高の営業成績を記録しましたが、本プロジェクトでの受注・売上額が大きく貢献しています。また、本プロジェクトでのコア技術の一つとなっている、AI画像処理については、2019年度から始めた研究開発の成果として生み出されたものになります。AIに関連する研究開発はその後も継続しており、本プロジェクトに適用する機能も年々アップグレードを重ね、顧客ユーザ様からも高い評価を得ています。近年では、AIのほかUAV(ドローン)活用の研究開発も行っています。これらの成果は、社内他部門での新事業創出活動や、三菱重工グループ他社にも展開し、新製品開発に貢献しています。インターンシップ体験コースではAI画像処理体験を用意しており、学生の皆さまからも好評を頂いております。