三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社
プロジェクトストーリー[神戸市営地下鉄16駅における可動式ホーム柵整備プロジェクト]
INTRODUCTION
駅ホームにおける安全性の向上は全ての利用者にとって重要な課題であり、ホームにおける転落・接触事故やそれに伴う列車遅延を減少させるべく、ホーム柵の整備が急がれています。
2020 年7月神戸市交通局より、ホーム健全性診断並びにホーム補強工事を含む“神戸市営地下鉄 西神・山手線/北神線16 駅 可動式ホーム柵整備事業”の総合評価一般競争入札が公示されました。
そこで名乗りを上げたのがMHI-TC。交通機器の設計・製作・サービス会社(現在の交通・機器事業部)と土木・建築・プラントのエンジニアリング会社(現在のエンジニアリング事業部)とが統合してできた会社としての強みを最大限に活かし、同年11 月土木工事を含むホーム柵の設計・製作・施工・サービスまでを一括して対応できる体制で受注しました。
プロジェクトのポイント
神戸市営地下鉄では、三宮駅を除く西神・山手線および北神線の16駅に計666間口の可動式ホーム柵を新たに設置する大規模プロジェクトが進められています。本事業では、ものづくりの技術力と土木分野のエンジニアリング力を組み合わせた体制により、競合を上回る一体的な事業管理を実現。ホーム改修工事では、乗車口の段差20mm以下・隙間50mm以下といった厳しい基準を満たし、社会インフラを支える職人の精密な施工技術が活かされています。
三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社ならではのアプローチについて
可動式ホーム柵を設置するためには、ホーム柵の設計・製造業務に加え、設置するホームの健全性診断や補強工事などを含む土木建築業務が発生します。一般的には、業務毎に複数社を鉄道事業者が選定しなくてはなりません。
MHI-TCの場合、ホーム柵製造事業に土木建築事業を加えた1社完結の“One Team 事業管理体制”を構築して取り組むことができることにより、ホーム床等の安全強度確認や補強が必要となった場合に構造計算等の業務に加え、現地工事における現場管理業務の対応が可能に。これにより工程の短縮、コスト低減、現場での俊敏な対応を実現します。
プロジェクトの結果や効果について
2023年11⽉に西神・山手線/北神線にて、既に設置済みの三宮駅を除く全16駅666間口にホーム柵の設置が無災害で全線完⼯となりました。今回の整備工事では、乗降部分の車両床高さとホーム側の段差を解消するためのスロープと、ホーム先端部分にホーム-車両間の隙間を縮小するためのくし状ゴムを追設し、乗車口は段差20mm以下、隙間50mm以下にすることができています。
その結果、身障者団体から「列車との隙間や段差がなく、車椅子での乗車に助けが要らず、喜んでいます」と褒めていただくこともありました。
今後も他社にはないMHI-TCの特長である“One Team 事業管理体制”をフル活用することで、鉄道事業者の皆様が抱える問題やニーズに応えて参ります。