ページの先頭です。 ページの本文へ メインメニュー フッタへ

生産技術(発電用タービン)

  • Linkedin
男澤 淳一

男澤 淳一

「社会とつながり、世の中で役立っている」と、感じられるものづくりがやりたかった。

所属部署 高砂製作所 工作部 ロータ課
仕事内容 高砂製作所タービン製造部 組立課 ロータ係
入社時期 2005年2月
前職 化学メーカーで電子材料の生産技術
専門分野 ケミカルエンジニアリング

Interview

ものづくりの実感を手に入れたい。

前職は電子部品用の材料をつくる化学系メーカー。生産技術エンジニアとして、製造設備の立ち上げなどに携わっていました。具体的な製品ターゲットは、積層セラミックチップコンデンサ用導電ペーストです。最先端のナノテク分野の仕事でしたが、最終製品までの距離感があまりに遠く、つくり手としての実感が湧いてきませんでした。「もっと社会につながっている、世の中の役に立っているとリアルに実感できる仕事がしたい」。そんな焦燥とも希望ともつかないものが日々の仕事の中で膨らみ、入社して3~4年が過ぎて一通りのことができるようになると、「この延長で何十年もやっていくのか」という疑問が頭を持ち上げ始めました。当社が船やロケット、飛行機などをつくっているのはもちろん承知していましたが、発電プラントのタービンのことは正直知りませんでした。発電所といえばまさに生活インフラの極致。自分の家族でさえ必要とするものです。それをつくれるというのはやはり魅力的でした。

重量90トン、毎分3000回転のガスタービンロータの振動試験に挑む。

私が担当しているのは、発電用タービン(火力発電用ガスおよび蒸気タービン、原子力発電用タービン)の「ロータ」の振動試験です。ロータは大きなものでは150トン、小さなものでも数十トンの重量体。これが1500rpm~6000rpmという高速で回転するのです。取り付けるブレードは、枚数にして数千枚もあり、微小な誤差が取り付け後に合算されるとダイナミックバランスが崩れ、回転時には振動となって現れます。これをほとんどゼロに近いレベルまで押さえ込むのが我々のミッション。入社当初は、見るものすべてがはじめてで、理解できない言葉が飛び交う毎日。しかし同僚は、私が発する疑問に次々と答えてくれるだけでなく、現場に入っている私の様子をときどき見に来てくれるなど、温かく支えてくれました。「日本を代表する大企業であり、伝統もある、でもやや官僚的?」というイメージを抱いていましたが、入社後はそうしたイメージはすっかり払拭されてしまいました。

男澤式試験メソッドの構築へ。

タービン単体試験、そして現場での試験、これらに関わる要素は非常に多岐にわたっているため、現在は個々の技術者が持つ経験と知識に頼るところが大きい。でも、これからは世界的に発電プラント建設が増え、業務ボリュームも大きく膨らみ、より高精度なダイナミックバランスの試験工程のさらなる短縮が求められています。今後必要になってくる一連のプロセスの標準化には、前職で蓄積された私の方法論がきっと生かせるはず。まずは、試験メニューの考案、試験の実施、データ解析、要因追求などの一連のプロセスを標準化し、誰もが早く、的確な解の出せる試験メソッドの構築を急ぐ必要があります。試験で得たデータを解析し、フィードバックするには、一定の理論があるのですが、理論値だけでは必ずしもうまくいきません。理論値と蓄積してきた経験値を併せてナレッジ化し、「男澤メソッド」といえるような仕組みづくりを目指していきたいですね。