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「シップ・オブ・ザ・イヤー2022」大型客船部門賞を受賞 ~日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」で~

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◆ これまでに培った液化ガス船の技術を活用してLNG燃料フェリー建造に対応

◆ 在来フェリー燃料の船舶用重油と比べ、発熱量あたりのCO2排出量が20%以上減少し、SOxの排出量がほぼゼロに

三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)ならびに株式会社 商船三井(以下、商船三井)、株式会社 フェリーさんふらわあ(以下、フェリーさんふらわあ)が、公益社団法人 日本船舶海洋工学会(東京都港区、会長:橋本 州史氏)から「シップ・オブ・ザ・イヤー2022」大型客船部門賞を受賞しました。

環境負荷の小さいLNG燃料のカーフェリーの本邦第1船であることが高く評価されたもので、表彰式は14日に東京都千代田区の海運クラブで行われました。

この賞は、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考して贈呈されるもので、33回目となる今年は合計8隻が選考の対象となりました。受賞対象となった「さんふらわあ くれない」は、フェリーさんふらわあが運航する大阪~別府航路に2023年1月より就航しており、LNGとA重油それぞれを燃料として使用できる高性能デュアルフューエルエンジンを搭載し、CO2の排出量が従来比20%以上削減、SOx(硫黄酸化物)の排出量がほぼゼロという優れた環境性能を達成して環境負荷の低減を図っています。

三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジション戦略の一翼を担う三菱造船は、目指す成長戦略「海洋Future Stream」において、再生可能エネルギーと炭素循環による「海の脱炭素化社会」、自律化・電化による「安心・安全な社会」を描き、海に関わるイノベーションの「知恵出し」とその「カタチ化」の実現を掲げています。今後も、海洋システムインテグレーターとして海事業界における脱炭素化を推進してカーボンニュートラル実現に尽力するとともに、世界規模での環境負荷低減に貢献していきます。

表彰式の模様(左から二人目が当社北村社長)