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電解装置を用いた次亜塩素酸ナトリウムの生成・散布によるごみ処理施設の除菌策

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三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:菱沼 隆之、本社:横浜市西区)は、滋賀県長浜市、米原市の2市で構成される湖北広域行政事務センターより、廃棄物処理時の除菌策に係るご相談・要請を受け、同センターが運営するごみ処理施設において、MHIECが所有する電解装置のデモ機を無償貸与し、除菌効果のある次亜塩素酸ナトリウム※1水溶液の生成・散布を行いました。

本デモ機ではMHIECの海洋生物付着防止装置(MENES TypeC)※2などの電解技術を応用し、ごみ投入ステージ(プラットホーム)の清掃に必要な除菌液を製造可能です。デモ機による除菌液の製造は2020年5月13日から本格稼働し、現在もプラットホーム内に除菌液を散布し、施設の除菌を行っています。
除菌液の散布は、当該施設の運転委託会社であるMHIECグループ会社の西日本JKO株式会社が実施しています。

今回の対応について、同センターから感謝の言葉を頂き、現在はごみ処理施設以外の同センター管理の公共施設でも活用頂いております。

プラットホームでの薬剤散布の様子

※1 「次亜塩素酸ナトリウム」と、話題となっている「次亜塩素酸水」はよく似た名前ですが別のもので、性質などが異なります。
今回紹介した「次亜塩素酸ナトリウム」は家庭で使われる塩素系漂白剤に含まれているもので、食器・手すり・ドアノブなど身近な物の除菌に有効だとされているものです。
使用する場合は、皮膚に触れないように手袋を装着し、目や口に入らないように噴霧は行わないなど十分配慮しています。    

※2 海洋生物付着防止装置(MENES TypeC)は、海水や塩水を直接電気分解し、次亜塩素酸ナトリウム(=次亜塩素酸ソーダ)を発生させることで、主に発電プラントや船舶における海水使用設備への海洋生物の付着を防止する装置です。
詳細はこちら:製品情報_電解装置(MENES)_海洋生物付着防止装置(MENES TypeC)MGPS
https://www.mhi.com/jp/products/environment/menes_type-c_mgps.html

【本件に関する問い合わせ先】総務・人事部 総務グループ TEL:045-227-1280