飛昇体の頭脳を担う。若手が成長できる環境で、社会的貢献度の大きな仕事に挑戦
※ 記載内容は2025年11月時点のものです
2023年に三菱重工へ新卒入社した篠田 大二朗。電子システム技術部に所属し、飛昇体 (ミサイル)の電装系サブシステムの設計を担当しています。学生時代は熱工学の研究に取り組んでいた篠田が、新たな領域への挑戦を通じて社会的貢献度の大きな仕事に携わるやりがいや、働く環境の魅力について語ります。
納期とコストを踏まえ、上位要求を満たすために。根拠にもとづいて最適解を導く
最初に所属部署の概要と、現在担当している業務について教えてください。
電子システム技術部は、航空機やミサイル、衛星など、幅広い飛昇体に使用される電子装備品の設計開発を担当している部署です。その中で私は、ミサイルの電装系サブシステムを設計しています。具体的には、要求仕様にもとづいて各電子装備品の細かい仕様を作成し、設計に落とし込む業務を担っています。
電装系サブシステムは、地上設備との通信を行ったり、目標に向かって正しく飛行したりと、飛昇体の頭脳や神経系ともいえる重要なシステムです。過酷な条件下で正確に機能するよう、情報を適切に処理できる緻密な設計が求められます。
どのような部署と連携しながら業務を進めているのでしょうか?
さまざまな部署と関わりますが、とくに多いのは上位要求を決めるプロジェクト課との連携です。業務の流れとしては、まず上位要求を満たすためのハードウェアやソフトウェアを検討し、納期やコストも考慮しながら、最適なシステムを設計していきます。
試作においては、外部ベンダーとの連携も欠かせません。仕様にもとづいて外部ベンダーが試作した電子装備品に対して試験を行い、結果をフィードバックして改善していきます。
その後、異なる装備やシステムが正しく接続できているかを確認する連接試験を実施し、問題があればデータ分析をして解決策を考えます。そして、発射試験が無事にクリアできれば開発は完了です。厳格な試験と検証が求められるため、数年単位の長期スパンで取り組むことになります。
仕事をする中で、どういうところに難しさを感じますか?
納期とコストを踏まえて、上位要求を満たす打開策を見つけなければならないことです。また、幅広い電子システムの知識が必要な点にも難しさを感じます。幸い、周囲には技術に精通した先輩がいるため、その環境を活かして積極的に質問し、知識を吸収することを心がけています。
そして、知識やスキルを磨くだけでなく、根拠にもとづいて設計することも意識している点です。複数の選択肢がある中で、なぜこの設計が最適なのかを説明できるように努力しています。
「社会的貢献度」と「最先端技術」を軸に。未経験の領域に挑み、広げたキャリア
学生時代は何を学び、どのような軸で就職活動に取り組んでいましたか?
工学部で熱工学を専攻し、全固体電池のイオン挙動を数値シミュレーションで解析する研究に取り組んでいました。就職活動では、社会的貢献度の大きさと、最先端の技術に挑戦できる環境という2つの軸で企業を選んでいました。
その中で、最終的に三菱重工に入社を決めた理由を教えてください。
先ほどの2つの軸に合致していたことに加え、インターンや説明会で接した社員の方々の雰囲気が自分に合っていると感じたことが決め手です。学生の私にとても誠実に向き合ってくださり、入社後も安心して成長できそうだと感じました。
電子システム技術部への配属が決まったときの心境はいかがでしたか?
もともと新しい知識を習得することが大好きなので、未経験の領域にチャレンジできることをとてもうれしく思いました。先輩方が学習用の資料を作成してくれるなど手厚くサポートしてくれたため、効率的に知識を習得できたと感じています。
その過程では、熱工学の知識も活かせました。電子装備品の強度解析や熱解析をベンダーが実施する際に、その妥当性確認において、熱工学の知識が役立っています。
入社してから現在まで、業務内容や責任範囲はどう変化してきましたか?
1年目は1つの装置を担当し、それに関する知識を習得しながら業務を進めました。2年目は発射試験を経験し、データ解析や試験チームにおいて、リーダーとしての役割を担当させてもらいました。
試験においてどのような対応が必要なのか、若手のうちから現場を知る機会を与えてもらい、大きなチャレンジをさせてもらえて良かったと思います。1年目や2年目は1つの製品について知識を深めていましたが、現在はそこから対応範囲を広げ、幅広い構成品を担当しています。
入社2年目で経験した発射試験。リーダーシップを発揮し、チームで達成できた喜び
これまでで、とくに印象に残っている仕事について教えてください。
大きく2つあり、1つめは、ミサイルの最終的な機能確認を行う発射試験です。数十人の関係者が見守る中、チームのリーダーとして、発射前の機器の操作を行いました。失敗が許されない任務のため当日まで何度もリハーサルを重ね、人員配置も綿密に検討しました。
2つめは、電子装備品の開発過程における各種連接試験です。トラブルの発生があった中でも、原因を特定して解決できたことが印象に残っています。
発射試験においてチームをリードするために、どういうことを意識していましたか?
当時、私は入社2年目でしたが、チームには社歴の長いメンバーや他部署のメンバーもいました。その中で意識していたのは、各メンバーの得意分野や専門知識を把握することです。積極的にコミュニケーションを取ってメンバーに対する理解を深め、それぞれが自信を持って動ける配置や業務の依頼を心がけました。
こうして迎えた発射試験の本番では、機器が正常に動作しない場面もありましたが、状況を関係者と迅速に共有し、その場で打開策を考えて対応することができました。今自分が何をすべきか、誰に何を依頼すべきか。それを即座に判断し、臨機応変に行動できたことで、エンジニアとしての成長につながったと感じています。
発射が成功した時は、安堵したと同時に準備してきたことが報われたという喜びを感じました。チームとして、大きなプロジェクトを成し遂げたという達成感も大きかったです。
日々の業務においては、どういうところにやりがいを感じていますか?
飛昇体の電子装備品の設計は、過酷な環境条件や厳格な要求仕様に対応しなければならないため、チャレンジングな業務が数多くあります。その中で最先端の技術をどう活用できるかを検討することに、やりがいを感じています。
相談がしやすく、思いついたアイデアを気軽に話せる風土があるため、積極的に上司に提案して意見をもらい、ブラッシュアップを重ねています。
あらゆる電子装備品に精通したエンジニアをめざして。先輩に学び、成長を重ねていく
入社3年目を迎えて感じる、三菱重工の魅力を教えてください。
3つあり、1つめは、最先端の技術に携わりながらエンジニアとして成長できること。2つめは、周囲からの支援体制が非常に充実していること。3つめは、若手のうちから大きな仕事を任せてもらえることです。入社前に描いていたキャリアや働き方が、実現できていると感じます。
歴史が長い企業のため、入社前は堅い社風を想像していましたが、実際にはフランクにコミュニケーションを取ることができ、良い意味でギャップがありました。上司に相談しやすく、風通しの良い組織だと感じます。
電気電子系の開発に挑戦してみて、どういう魅力を感じますか?
他社ではなかなか経験できない、航空機やミサイルといった飛昇体の電子装備品の設計に携われることが最大の魅力です。自分が設計した電子装備品が飛昇体に搭載され、実際に運用されることで、日本の防衛力強化に貢献できることも、やりがいにつながっています。
今後の目標やキャリアビジョンについて教えてください。
あらゆる電子装備品に精通したエンジニアになれるようにスキルや知識を磨き、将来的にはチャレンジングな事業にも積極的に参加したいと考えています。電子装備品の領域は非常に広いのですが、職場にはほぼすべての電子装備品の設計を担当できる先輩もいます。そうした経験豊富なエンジニアを目標にしながら、日々研鑽を重ねていきたいと思います。
これから三菱重工に加わることになる仲間へ、メッセージをお願いします。
事業を進めていく上では、多くの関係者との調整が必要になるため、コミュニケーション能力が求められます。わからないことがあれば、自ら社内の専門家に相談する積極性も大切です。また、困難な課題に対して、諦めずに取り組む姿勢も欠かせません。解決までの道のりは険しいこともありますが、だからこそチームで乗り越える喜びがあります。
学生の方々にお伝えしたいのは、幅広い技術分野に触れる機会を大切にしてほしいということです。今はAIをはじめとするテクノロジーの進化が目覚ましいため、最先端の技術トレンドを把握しておくことで、将来活躍できるフィールドが大きく広がるのではないかと思います。