#25
WORK&
PERSON
INTERVIEW

航空機エンジンに宿る、
技術力と熱きスピリット。

笹尾 好史
YOSHIFUMI SASAO
品質保証
#民間航空機 #エンジン
三菱重工航空エンジン株式会社
品質保証部
品質保証課
[2007年入社]
工学研究科機械システムデザイン工学専攻修了
※内容は取材当時のものです

品質保証業務に従事されていると伺いました。

はい。国内外の航空会社から整備依頼を受けたエンジンの品質保証を担当しています。航空会社からの整備依頼が入ると、まず大きなエンジンがショップ(工場)に入ってくる。そこで部品を全てバラバラにし、それぞれの整備に回して、それらが整備を終えて戻ってきたらまた組み上げてお客様にお返しする——というのが現場の流れです。私は品質保証の担当として、こうした流れ全体に関わる仕事に日々取り組んでいます。

仕事を進める上で三菱重工ならではと
感じることをお聞かせください。

入社以来、私が取り扱っているのは主にボーイング777のエンジン(PW4000)です。巨大な飛行機のエンジンというと、大きなものを扱っているイメージですが、そこには一つの部品に1万分の1インチを突き詰めるような検査がいくつも待っています。
スピードが勝負となる中で多岐にわたる検査をクリアする技術力は、三菱重工ならではと実感しています。戻ってきた部品が現場で組み立てられるのを間近で見ていると、「よし、やるぞ!」となったときの結束力と集中力がもの凄い! あっという間に大きなエンジンが組み上がっていく様子はまさに圧巻ですね。

笹尾さんが達成感を感じるのはどんなときですか。

品質保証の業務では、日常的に監督官庁、主に各国の航空局とやりとりをしています。当然、彼らの要求は厳しく、そうした対応策について、社内であらゆる検証を行ったうえでやりとりに臨むのですが、当社の考え方を伝え、要望を通すためのシビアなディスカッションが続きます。タフな状況も多いですが、粘り強い交渉でお互いのベストソリューションにたどり着いたときは「やった!」と思いますね。
複雑な法律を理解していなければいけないし、国内だけではなく海外の航空局やお客様との交渉もあるので英語力も必要です。しかし、毎日のやりとりで鍛えられたおかげか自信もつきました。

現在、特別な業務のためのトレーニングを受けているそうですね。

エンジンの整備が完了したことを法的に認定するものとして、国土交通省が定める装備品基準適合証という書類があるのですが、ここに最終のサインができる人間は今社内に2人しかいません。私は3人目になることを目指してトレーニングを受けているところです。近い将来、自分がサインして送り出したエンジンを載せた飛行機で、旅行ができる日を楽しみにしています。

PERSONAL DATA

趣味はランニング。入社してすぐに先輩から、「じゃ、まず走ろうか!」と促されたのがきっかけ。名古屋地区では毎年2月に大規模な駅伝大会が催されるため、日頃からランニングに勤しむ社員は多く、時間が許せば毎日昼休みに工場の周りを走っている。駅伝大会は毎年大いに盛り上がり、社員同士の結束にも一役買っている。
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