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青森の夏と地球の物語

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ようこそ、RRM社長の小部屋へ
六ヶ所再処理メンテナンスサービス(株)(RRM)取締役社長の金川です。

  • Rokkasho Reprocessing Plant Maintenance Service Co.(略称“RRM”)

青森県では厳しい冬が終わり、春から夏へ季節が移ってきました。青森県の夏は湿度が低いことが多く、今でこそ真夏日や猛暑日になる日も多くなっていますが、東京や神戸に比べると高原のようで過ごしやすいと感じる人が多いようです。青森にいらっしゃるなら夏が狙い目です。

今の時期ここ六ヶ所村では「ヤマセ」と呼ばれる冷たい東風が太平洋から吹き込むことで気温が上がらない日があります。ヤマセが出た日は霧が発生して涼しいを通り越して夏でも長袖が欲しくなるくらい気温が低くなることもあるくらいです。このような気象現象は東北地方など日本の北部太平洋側に特有なものなのだそうです。青森県の夏のイベントといえば青森ねぶた祭、弘前ねぷた祭り、五所川原立佞武多(たちねぷた)のなど各地のねぶた祭(地域によっては「ねぷた」と呼ばれます)が有名ですが、高原の涼しさやヤマセを感じてみるのも夏の青森の楽しみ方のひとつかなと思います。

写真は六ヶ所村で醸造されている長芋焼酎の「六趣」です。
寒冷な気候ゆえに根菜の栽培が盛んで、長芋も特産品の一つです。その長芋でつくられた焼酎はすっきりした味わいに仕上がっています。中でも私は「六趣スペシャル」の芳醇な香りが好きです。ただ、流通量が少なく抽選販売となることが多いようです。

青森県の楽しみとしては各地に散らばる温泉もあります。それもほとんどが公衆浴場、いわゆる銭湯で、リーズナブルな料金でありながら源泉かけ流しが主流となっています。青森に来るまでは神戸市内のスーパー銭湯しか知らなかった私にとって、青森の温泉環境はすばらしいと感じ入った次第です。というわけで、こちらに住んでからは自宅の狭い風呂より近くの温泉でリフレッシュする日常を楽しんでいます。実はこれ、本当に贅沢なことかなと思っています。

ちなみに、人口当たりの公衆浴場の数は青森県が圧倒的な日本一、自家用車には温泉セットが乗っているのが当たり前、青森県の形をバックにした「風呂道具IN CAR」というステッカーが出回っているほどです。
このありがたい温泉が地中から湧いてくるのは、地中の温度が高温になっているからで、地面(地殻)の下にあるマントルの温度は1,000~3,000℃、中心にある核の部分は4,000~6,000℃と太陽の表面温度と同じくらい非常に熱い状態になっています。この熱エネルギーが地球表面の大陸プレートを動かし、火山活動や地震を起こします。また、その熱で暖められた地下水が地上に出てくるのが温泉となるわけです。

では、なぜ地球の内部が高温に維持できているかというと、約46億年前の地球誕生時の熱が残っていること(初期熱)と、地中のウランやトリウムなどの放射性物質が崩壊する際に出る熱(崩壊熱)で加熱されているためです。さすがに46億年も前の熱は残っていないだろうと思っていたのですが、最近の東北大学の研究でこの割合はほぼ半々ということがわかってきたそうです。つまり、地球ができた46億年前の地球がドロドロだったころの熱と、広い意味での原子力エネルギー(崩壊熱)のおかげで、今日も温泉に入れるわけです。地球が誕生したころのことを思って温泉に浸かると、自分の悩みなどは些末なものに思えてきて大きな心持ちにしてくれる、そういった効能を私は感じます。モヤモヤした時には温泉でリフレッシュ!私の推しです。

地球誕生の話になったので、これにまつわるお話をもう少しさせてください。私が会社からの帰り道の先にある電信柱を見て思ったことです。
地球の年齢(46億年)を向こうの電柱まで、距離に見立てて50メートルとすると、どれくらい歩いたところで人類は誕生するのだろう?とふと思い立ちました。改めて調べてみると、人類の祖先となる猿人が誕生したのは約700万年前、私たち同じホモ・サピエンスが誕生したのは約30万年前ということですので、700万年では50メートルのうちの7センチメートル、30万年だとたったの3ミリメートルとなります。地球の年齢からしたら、人類が存在した期間は微々たるものですね。化石燃料を大量に使い始めた産業革命からの150年間となると、もはや長さとして表現できないくらい短いものになります。
ちなみに化石燃料である石炭や石油ができまでの期間は数センチから数メートルのレベルとなります。これだけの長さをかけてやっとできたものを、1ミリの100分の一程度のほんの一瞬で使い切ろうとしている、これが現代社会なのだと改めて考えさせられました。

地球温暖化は多くの専門家が認める事実であること、また、化石燃料が近い将来枯渇することも厳然たる事実でしょう。CO2を排出させないことは温暖化対策という意義と共に、限られた資源を大切に使うことにつながります。原子力利用の意義もまさにこの点にあって、原子燃料サイクルは継続的な原子力利用に不可欠な縁の下力持ちと言えるのではないでしょうか。

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

集合写真