先輩社員座談会

先輩社員座談会

PROFILE

山本 剛士

山本 剛士

TAKESHI YAMAMOTO
冷熱・産業機械事業部
冷熱技術部 電子技術室
2012年新卒入社
医学工学総合教育部 コンピュータ・メディア工学専攻


現在の担当

自動車のエアコンに組み込まれるソフトウェアの開発

早野 麻美

早野 麻美

MAMI HAYANO
航空宇宙事業部
防衛航空機・宇宙技術部
宇宙システム設計室
2012年新卒入社
理学部 物理学科


現在の担当

ロケットに取り付けられるさまざまな設備 装備の設計

入社7年目同期社員が語る
「次の社会を創るエンジニアリング」

入社後も多くの専門技術を学ぶことを求められるエンジニアの仕事ですが、中菱エンジニアリングには若手をサポートして着実に技術者としての成長へと結びつける企業風土があります。

業務を5、6年も経験して30歳になる頃には、大きなプロジェクトの取りまとめや、顧客や関係会社との調整を任される立場になり、仕事への取り組み方や考え方も新人の頃とは大きく変わります。

そこで、入社7年目を迎えた2人の同期社員に集まっていただき、自身の成長や技術への思いについて聞きました。

技術はいつも、感動とともに
─ 努力が成果となって報われる瞬間 ─

QUESTION 01
技術者でいて良かったと思うことや、達成感を得た出来事とは?

[ 山本 ]
私はカーエアコンのソフトウェアを担当していますが、自分がプログラミングしたソフトウェアが思った通りに動作していると、自分が技術者であることを実感し、大きな達成感を覚えます。
最近ですと設計を担当した製品が搭載された自動車が、何十万台も販売されたという話を聞くと、また新しい感動もあったりします。
[ 早野 ]
私の担当はロケットなので、製品の大きさや数に違いがありすぎますね(笑)。
燃料である液体窒素 酸素や液体水素を注入している間も、危険なので近づくことはできず、動作しているところを目の当たりにする機会はなかなかありません。
とはいえ、打上げの時はいつも職場で中継を見ながら、その瞬間の達成感を職場の人たちと共有しています。
そして、ロケットが運んだ気象衛星や通信衛星は、日常の天気予報やGPSサービスなどに活用されていますので、日常生活で天気予報やカーナビなどに触れた時に、また違う達成感が湧いてきますね。
山本 剛士の写真
早野 麻美の写真
[ 山本 ]
打上げの瞬間を、生で見たことはあるんですか?
[ 早野 ]
入社2年目の時に、ロケット打上げを種子島で見学する機会がありました。
本当に、あの人気ドラマと同じような緊張感で見守っていたのですが、ロケット発射場から3キロ離れた地点にいても、打上げ時は空気の振動がビリビリと伝わってきて、言葉を発することができないほど感動しました。
今後、自分が最初から設計に携わったロケットの打上げを見る機会があれば、また全然違う感動なのではないかなと思います。

他ではできない、この会社ならではの経験を。
─ 技術者としての進化を実感できる環境 ─

QUESTION 02
技術者として感じている、中菱エンジニアリングで働く魅力は何ですか?

[ 早野 ]
会社としてこれまでに積み重ねてきた実績やノウハウが豊富に蓄積されており、それをお客様に認められ・信頼していただき、新しい仕事にもつながっていると実感しています。
特にロケットは手掛ける企業も少なく、真似をするにも難しい特殊な製品なので、三菱重工グループとしての独自の経験が強みになっています。
製造の分野に"匠"がいるように、設計にも"生き字引"のように、その人に聞けば大丈夫だという経験豊かなエンジニアがいます。
だからこそ「その技術を私たちが引き継いでいかなければ。」という思いもあります。
[ 山本 ]
確かに周りには優秀な先輩社員も多く、当社は三菱重工グループの技術パートナーとして、それぞれの分野における優秀な技術者を多く擁していると思います。
したがって、日々の業務を通じて高度な技術を吸収しやすい環境にあるからこそ、個々の能力を伸ばしやすい。
つまり優秀な若い技術者を育成するうえで、絶好の環境が当社には整っていると思います。

知識だけでなく"想像力・提案力"の高い技術者へ
─ 30代を迎えて感じる自分自身の変化 ─

QUESTION 03
入社して約7年の間に、それぞれ成長したと思う部分は?

[ 早野 ]
私は、入社3年目のときに、出向を1年半経験しました。
三菱重工グループで多方面の業務を経験させていただき、仕事の幅が広がりました。
元々の業務では図面を作っていたのですが、出向時は上流工程である図面の仕様やスケジュールなどを調整する仕事を任されました。
下流行程ではものづくりの現場に立ち会い、作業をする方々からヒアリングし、それを設計業務にフィードバックするという経験できました。
それを生かして今では、後の製造工程の人が作業しやすい図面や文書を作るように意識するようになったことで、エンジニアとしてのスキルも高まったと感じています。
[ 山本 ]
早野さんは新人の頃よりも、落ち着きが増したという印象がします。
早野 麻美の写真
山本 剛士の写真
[ 早野 ]
ヒトが丸くなりましたかね?(笑)。
[ 山本 ]
やっぱり実際に現場の製造工程の人たちと関わるようになると、ときには厳しいことも言われるし、自分の考えに間違いがあったら認めなければなりません。
丸くなりますよ(笑)。
私の場合、最初はソフトウェアのソースコードのチェックから始まり、少しずつ高度な業務を任され、実務経験を重ねることで成長できたと思います。
さらに、仕様についてお客様と折衝することによって、コミュニケ―ション能力も高められました。 また、円滑な提案を行うためには、前提として技術に関する知識が必要なため、スキルアップとコミュニケーション力の向上の両方が大事だと考えています。

強い信念が、未来を切りひらく
─ 日々の業務を通じて学んだ成功へのルート ─

QUESTION 04
仕事をするうえで、大切にしていることや信念は何ですか?

[ 山本 ]
ソフトウェア開発ではお客様から仕様が提示されますが、自分がお客様の立場になって考えることを常日頃から心掛けています。
自分の業務の延長線上に何があるのかに目を向けて、お客様が求める仕様の背景や目的を明確に把握したうえで、プロとしてより良いご提案をしたいと考えています。
[ 早野 ]
固定観念にとらわれないことです。
たとえば現在開発中のH3ロケットは、製造コストをこれまでの半分にすることが課題なのですが、従来のノウハウや部品だけでは実現できないため、発想の転換が必要となってきています。
そこで社内では日頃から自由な発想を持って提案することを意識しています。
当社は今までにないアイデアでも、それを裏付けるしっかりとした根拠があれば耳を傾けてくれますし、積極的に採用していただける環境だと感じています。

人と絆を築くヒューマンスキルも大切な技術
─ コミュニケーションを最適化するという意識 ─

QUESTION 05
業務をまとめる立場になって、お客様や関連会社とのやり取りで心掛けていることは?

[ 山本 ]
一緒に業務を遂行する同僚や関連会社の社員との信頼関係を大切にしています。
私もリーダーの立場になりつつあるので、たとえ雑談であっても日頃からコミュニケーションを積極的に取るように心掛けて、「この人と一緒に仕事をしたいな」と思われるような人間を目指しています。
また、お客様と打ち合わせをする際には、相手の貴重な時間を無駄にすることのないように、念入りに準備を整えるようにしています。
[ 早野 ]
山本君と同じように私も、関連会社の方々などに対しては、できるだけ雑談するようにして、一人ひとりの個性を理解するように心掛けています。 そうすることによって、こちらから仕事をお願いする時でも、この人は先のことまでまとめて言うよりも、その都度言ってあげた方が良い等、相手の個性に合わせた仕事の進め方を意識できるのではないかと思います。
さらに、お客様である三菱重工に対しては、同社での出向の経験を生かして発注いただいた仕事の背景を意識して、お客様がどうすれば仕事がしやすくなるかを考えて動くようにしています。
早野 麻美の写真

夢のままでは終わらせない
─ 実現に向けた確かな技術向上への階段 ─

QUESTION 06
ご自身がこの会社で将来に実現したいことや夢をお聞かせください。

[ 早野 ]
私の夢は再使用可能なロケットの開発に携わり、その打上げと着陸、そして再打ち上げを見届けることです。
現在は、日本のH-IIAやH-IIBのみならず、世界のロケットのほとんどが、一回限りの使い捨てです。
再使用ロケットは運用コストの削減や環境負荷低減にもつながるため、各国で構想が進められており、私もその設計にぜひ携わりたいと思っています。
また、技術者としては設計したロケットの打上げ後の部品にどんな変化が起こっているのかを確認して開発に役立てたい、という気持ちもあります。
[ 山本 ]
カーエアコンのソフトウェアは、車種によって仕様が異なりますし、非常時にモーターを守る機能なども加わって年々複雑なものになっています。
その中にあって、常に高品質なソフトウェアを提供し続けていくことが当面の目標です。
そして、お客様から「あなたに任せて良かった。今後もあなたに頼みたい」と言っていただけるぐらいに、信頼される存在になりたいと考えています。
また、ソフトウェアの開発においては、高機能化が進む一方で、複雑なコードにならないように分かり易い、優れたソフトウェアを開発していくことを目指しています。
山本 剛士の写真

未来のテクノロジーと協働する
─ AIを適切に扱う能力が求められる時代 ─

QUESTION 07
ロボットやAIが発達する中、エンジニアには将来に活躍するために何が求められますか?

[ 早野 ]
AIに任せたタスクをしっかり理解して、その結果が正しいかどうかを検証することは重要です。
私自身、クリエイティブな部分にもっと時間を割きたいと感じているので、ロボットやAIを活用することで業務が効率化し、本来人間が得意とする新しいアイデアの発想に集中できるのは良いことだとポジティブに捉えています。
その分、クリエイティブ面での進化を加速できるような能力の向上が、将来的に求められていくと思っています。
[ 山本 ]
どのような業務であっても、仕事というものは最終的には人と人のやり取りが不可欠です。
相手がどう考えているのか、何を求めているのかという、気持ちや感情・熱量を汲み取ることはAIだとなかなか難しいと思います。 仕事の相手との良好な関係を築いていくためにも、人に寄り添った思考ができるエンジニアが必要になってくるのではないでしょうか。

エンジニアリングは躍動し続ける
─ 未来の技術を担う人たちへのメッセージ ─

将来の日本の技術を支えていく学生の方々に、エールを送ってください。

[ 山本 ]
AIの話にも通じるのですが、人と人のつながりを大切にするという信念を持って、相手の気持ちを考えて自ら行動を起こすことが大事だと思います。
たとえ入社時には同じ能力だったとしても、当社では自ら積極的に行動することによって、どんどん成長することができます。
そのように人間の強みを生かせる人材が成長し、社会に貢献していけるのではないかと思っています。
[ 早野 ]
失敗を恐れずにチャレンジできる人と、一緒に働いてみたいなと思います。
ちょっと無理かなと思っていることでも、実際に頑張ってやってみたらできた、ということも意外に多くあります。
そんな考え方を持っていると、やれることの幅も広がってきます。とにかく恐れず、まず挑戦!
仕事でも就活でも、ぜひチャレンジしてほしいですね。

私たちの想い
─ 私にとって「エンジニアリング」とは? ─

「縁の下の力持ち」

山本 剛士


冷熱・産業機械事業部
冷熱技術部
電子技術室

入社1年目
電子技術室のカーエアコングループに配属。
入社2~6年目
開発工程の全てを一人で担当する業務を経験し、大規模なソフトウェアや新規顧客となる自動車メーカー向けの製品も任せられるように。
6年目からチームの取りまとめを担当している。

入社当時の志望理由

個々の技術の成長を追求できるという企業風土に大きな魅力を感じる。
身近な製品であるエアコンに、さまざまな制御があるという点に興味を持ち、冷熱・産業機械事業部を志望した。

印象に残っている仕事

入社3年目で、既存のソフトウェアの内容を見直して全体を改修する業務を経験。
当初は設計や検査の項目が多くて苦労したが、ソフトウェア全体の制御を理解すると同時に楽しさにもつながり、仕事の幅が大きく広がった。

「発想の実現」

早野 麻美


航空宇宙事業部
防衛航空機・宇宙技術部
宇宙システム設計室

入社1~2年目
宇宙システム設計室に配属され、運用中のH-IIAやH-IIBの維持設計を担当。
入社3~6年目
三菱重工に出向となり、仕様やスケジュールなどの調整業務なども経験した。
2020年に試験1号機を打上げ予定のH3ロケットは、基本設計から携わっている。

入社当時の志望理由

昔から夢だった宇宙に関するものづくりに携わることができると思い、就職を決めた。
さらに、女性の支援制度などの福利厚生が充実していることを入社前に知り、職場として魅力を感じた。

印象に残っている仕事

初めて自分が設計した部品が出来上がって、ロケットの一部として艤装(装備の取り付け)されて打上がった時は感動した。
今後打上げられるH3ロケットには自分の携わった部品が何百点と搭載されるので、今から楽しみにしている。

  • 社員の所属・役職・入社年次・担当業務等は取材当時のものです。