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短時間で主ボイラの常⽤運転状態を可能に
- Hot Standby機能-

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三菱重⼯マリンマシナリは、短時間で主ボイラを常⽤運転状態にできるHot Standby機能(当社特許)を持っています。

本機能は、従来はタービンへ利⽤される過熱蒸気の温度制御に利⽤される減温器をボイラ⽔の加熱器として利⽤することでボイラを低圧に保持し、緊急時には簡単なライン切替えで短時間にボイラを常⽤運転状態にすることを可能にするものです。

昨今、全世界で陸上LNG 受⼊基地の代替として、浮体式LNG 受⼊基地(FSU: Floating Storage Unit、FSRU: Floating Storage & Regasification Unit) の計画・建設が相次いでおり、既存の蒸気タービン駆動のLNG船をFSRU/FSUへ換装する案件が増えています。

FSRU船は、夏場のオープンループ(LNGの気化熱源に海⽔を利⽤)時やFSU船として利⽤する場合にはボイラを従来のような⾼負荷で利⽤せずに低負荷並びに⽚⽸を停⽌(2⽸中1⽸のみ運⽤)しています。
しかし緊急時のBOG(ボイルオフガス)の処理時や天候悪化などの緊急離桟時には、主ボイラをできるだけ短時間で常⽤運転状態にする必要があります。

当社は、これらの要望に応える為Hot Standby機能の追加を推奨しています。
今後は当社製の主ボイラのみならず、サービスアグリーメントを結んでいる株式会社三井E&S(旧株式会社三井E&Sマシナリー)製の主ボイラを搭載したLNG船に対しても対応していきます。
 

Standby

Hot Standby機能追加により追設された蒸気導⼊ラインとドレンライン

                               

問い合わせ先︓
     舶⽤機械事業部サービス課
     E-mail︓[email protected]