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レトロフィットプロペラ累計受注100基達成 ー 燃費改善によりGHG削減に貢献

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三菱重工マリンマシナリは、2013年から納入を開始したレトロフィット用プロペラの累計受注台数100基を達成しました。

当社では1904年に日本で初めてのプロペラ製造にはじまり、100年以上にわたり高性能プロペラの開発と製造を続けており、納入実績は累計6,000基を超えています。

レトロフィット用プロペラは、現在海運市場で実施される減速運航時の主機エンジンの負荷制限に合せた設計をしています。先に装備されているプロペラより最適なデザインとなるため、燃費改善に大きな効果を発揮します。 2010年に市場投入した従来と同等のキャビテーション性能を維持したまま、効率を大きく改善できるMitsubishi Advanced Propellers (MAP) Mark-Wを適用することで、燃費改善に大きく貢献でき、主機エンジンの負荷制限次第では、約8%の効率改善を達成した船もあります。

低負荷運航が多く適用される大型コンテナ船、LNG船やタンカーを保有する国内外の多くのお客様がプロペラレトロフィットの効果を期待し、またここ最近ではEEXI (注1) 規制対応ニーズによる受注も増加しています。

当社ではレトロフィット後の効率改善の評価や、既に装備されているプロペラの買取りにより、お客様の初期投資額を低減する提案も行っています。 今後も燃料消費量低減、GHG排出量低減のニーズに応えるべく、レトロフィット用プロペラの提案を行って参ります。

注1:EEXI = Energy Efficiency Existing Ship Index(就航船エネルギー効率指標)
IMOによる2030年GHG排出削減目標のため、2021年6月MEPC76で採択された、就航船に対しての1トンの貨物を1海里運ぶ際に排出されるCO2排出規制のための指標。