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MITSUBISHI Heavy Industries Recruiting Information
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キャリアインタビュー

MARIKO SAMATA
佐俣真理子

三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
ターボ事業部
ターボ営業部
事業戦略グループ
グループ長
[1991年入社]
法学部卒業

急成長しているターボビジネスを、
精緻な事業計画で支える。

問題解決の突破口を開くマネジメント力

 佐俣真理子が事業戦略を担当しているターボチャージャのビジネスは、近年、急成長を遂げている。
「ターボ市場は欧州の排ガス規制が発端となり、成長が始まりました。さらに北米や中国が燃費規制を順次導入することにより、需要は今後4年間で約1.5倍に伸長するといわれています」
 市場拡大はこの分野で競争力のある三菱重工にとって歓迎すべきことなのだが、大きな組織を動かして事業を成功に導くのは決して簡単ではない。
「生産や販売に関するデータを常に収集し、正確な情報をもとに事業計画を立てていかなければならないのですが、ターボ事業の場合は拠点の大半が海外にあるため、遠隔地における活動状況をどうやって把握していくかという課題があります」
 もちろん、情報は、ただ集めてくればいいというものではない。
「海外拠点とのダイレクトなコミュニケーションを密にするだけでなく、相模原地区内の関連部門からもさまざまな情報が集まってくるため、これらを結び付けていかなければなりません。従って、事業戦略に携わる人は、感度のいいアンテナに加えて、データの内容を咀嚼し、計画や課題発見につなげていくセンスが求められるのです」
 困難なのは、これらの作業を走り続けながら行わなければいけないことだ。
「ターボは市場も事業も成長期にあるため、ビジネスの三要素である『ヒト・モノ・カネ』を、いつ、どこに、どうやって投入するかといった判断が難しくなってきます。事業戦略グループはその材料となる情報をかき集め、整理した上で事業部長に戦略を提案する役目を担っているのです」
 そしてグループ長となった今、彼女の目はターボ事業全体に向いている。
「三菱重工では3年に一度、先行き3年間の中期経営計画を全社で策定します。そのとき各拠点・関連部門は、トップマネジメントとの協議で決定した事業計画を基に目標達成のための実行計画を作成します。私たち事業戦略グループの役目は、その実行計画のフォローを通じて事業部長の判断に資する情報を提供し、その指示を関連部門に伝えるとともに、実行をサポートすることです。つまり、経営と事業を結び付けるパイプ役をさせていただいているのですから、ミクロとマクロの両方の視点をもって計画や戦略を練るように心掛けています」

自ら飛び込んだ経理の経験が今の自分をつくった

 三菱重工に入社してからの佐俣のキャリアをみると、最も長く携わっているのが経理業務だ。
「法学部出身なので会計も簿記も全く分からなかったのですが、ある先輩社員に『企業の中で生きていくには経理の知識が必要だ』とアドバイスされたため、自ら希望して経理に異動させてもらったのです」
 しかしその後、彼女は「しまった」と後悔することになる。
「経理に配属される社員は専門的な知識をもっていることが多く、受け入れる側も即戦力として期待しているものです。そこに素人同然の私が入ってきたので、職場も困ったでしょうね」
 それでも上司や同僚たちから根気よく教わり、部門費、固定資産管理、総勘定、資金収支と一通り担当していくうちに、少しずつ仕事が楽しくなってきたという。
「今のように全てコンピュータで処理するのではなく、まだソロバンと電卓のゆったりした時代だったから、スロースターターの私でも追いつけたのでしょうか(笑)。その後、全社の経理システムの統一と、経理業務の多くを本社に集中化していくというプロジェクトにも参画させていただくことで、業務プロセスや事業運営に関する知識を深めていけたのですから、経理の経験は今の私をつくってくれたと思っています」
 そんな彼女だけに、今でも大型の電卓をいつも持ち歩いている。
「2008年からはターボ事業部門に関わり、ヨーロッパの拠点で部門横断的な損益改善活動を推進したあと、事業戦略を担当することになりました。どんな業務や計画を進めるときにも基本となるのは数字による評価ですから、私は経理出身としての強みを活かし、事業を成功に導いていきたいですね」

キャリアが気づかせてくれた「春の風のように」という境地

 現在、佐俣が最も力を入れているのは、中長期的な事業戦略の策定と、その達成に向けてのさまざまな活動だ。
「三菱重工のターボ事業は市場がグローバル化しており、生産拠点は相模原、オランダ、中国、タイおよびアメリカの5カ所になります。遠隔地にある拠点の活動状況や課題をタイムリーに把握し、急増する需要にどう応えていくか、考えなければならないことはたくさんあります」
 そんな中、彼女が担当して始まったものに月例モニタリングレポートがある。
「各拠点長と財務担当者に協力をお願いし、売上・利益・キャッシュフロー・在庫といった財務の状況を始め、生産・品質・調達・人員等の経営に係る諸情報を一覧化し、共通フォームでレポートしてもらうようにしました。一言で言い表すと、経営の見える化です」
 月例のモニタリングレポートで情報を蓄積し、半年ごとに事業部長が現地訪問の上、ローカルスタッフも交えて事業状況のレビューをするという。この毎月の情報の蓄積により、半年に1回のレビューがより効果的になる。
「担当者にとっては、その分、仕事が増えるわけですから、このレポートの意義をしっかり説明し、理解してもらった上で協力してもらいました。主任やグループ長として多くの人々と接したり、海外勤務時代にローカルスタッフを巻き込んで業務改善活動をした経験からコミュニケーションこそ組織運営の基本だと分かったのです」
 そう語る佐俣は、仕事上のモットーとしてこんな言葉をあげた。
「心掛けているのは『春風を以て人に接し 秋霜を以て自らを粛しむ』です。三菱重工の仕事は数多くの人と関わりながら仕事をするため、全てが自分の思い通りになるわけではありません。そのため、たまにイライラしてしまうこともありますが、『どうしてその仕事が上手くいかないのだろう…』とやきもきする前に、相手の立場に立ってみて、『私だったらできただろうか?』と秋の霜のように厳しく自分をみつめ、そして春の風のようにあたたかい気持ちをもって接することで、お互い理解し合えるし、チームとしての力も上がると思います」
 キャリアを重ねることでみえてくる世界がある。彼女は今、そんな新しい風景を楽しみながら仕事を続けている。

CAREER PATH

1991
「社会の役に立つ製品をつくる事業に携わりたい」と三菱重工に入社。本社汎用機事業本部機器システム部レジャー機器課に配属になり、スキー場のゴンドラ・リフトに用いられるトールゲートシステムの営業を担当する。開発中の製品だったため、業務内容は市場調査や実地試験、売り込みなどが主だった。
1994
相模原製作所総務部経理課に異動。部門費担当を皮切りに、固定資産会計、総勘定、資金収支を担当する。
2002
同じ部署(名称は汎用機・特車事業本部企画経理部経理課に変更)で主任に就任。このころは全社経理システム統一及び財務・固定資産管理業務集中化プロジェクトに参加していた。
2004
全社財務・固定資産管理業務集中化方針で発足した本社経理部固定資産グループに異動。全社固定資産会計取りまとめ及び集中化後の業務効率化を推進する。12月からMHIアカウンティングサービス株式会社経情改グループに出向し、グループの基幹システムとして導入した経理システム(SAP)を販売系・購買系に拡張し、関連会社へ導入するプロジェクトに参画する。
2007
汎用機・特車事業本部企画経理部経理課に戻った後、CS・業務改革グループの主任としてJ-SOX本番運用に向けての準備作業対応に従事。各業務プロセスにおけるリスク評価と対応の検討などを行う。
2008
ターボ事業におけるヨーロッパの拠点であるオランダの「MHIエクイップメントヨーロッパ(MEE)」製造部に2年間駐在する。プロジェクトマネージャーとして部門横断的損益改善活動(Cost Cut PJ)を立ち上げ、ローカルスタッフとともにその推進にあたる。
2010
大手企業80社を会員として2006年に設立されたシンクタンクである国際公共政策研究センターに出向し、事務局総括マネージャー(後に事務局次長)としてセンターの運営、各種イベント(シンポジウム、講演会、意見交換会等)・広報活動の企画及び運営全般に従事する。
2013
1月、ターボ事業部ターボ営業部事業戦略グループ(現、自動車部品事業部ターボ営業部事業戦略グループ)に異動。2015年1月にグループ長に就任する。

パーソナルデータ

趣味は読書。特に歴史小説が好きで、好きな作家は司馬遼太郎と塩野七生。最近、夫の影響でゴルフを始めた。やってみると面白さを感じ、会社の仲間とコースを回ることもある。楽しむコツは初心者だからこそ上手な人と一緒に行くこと。