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三菱重工コンプレッサのブラジル現地法人MCO-Bが本格始動
開所式を開催、FPSO向けなど中南米市場を深耕

発行 第 5789号
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 三菱重工グループの三菱重工コンプレッサ株式会社(MCO、社長:大崎 裕章、本社:広島市西区)が三菱商事株式会社と合弁で設立したブラジルの現地法人MHI Compressor do Brasil Ltda.(MCO-B)は21日(現地時間)、ピラシカバ市(Piracicaba、サンパウロ州)の本社で開所式を開き本格営業を開始しました。同国の深海油田開発事業で大口需要が見込まれる浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出施設(FPSO:Floating Production, Storage & Offloading System)向けコンプレッサの拡販を中心に、中南米市場を深耕していく計画で、まず営業・アフターサービス機能の強化に取り組み、近い将来には現地製造にも着手する予定です。

MHI Compressor do Brasil Ltda.(MCO-B)開所式
 開所式には、地元から在サンパウロ日本総領事、ピラシカバ市長ら、また、ペトロブラス社(Petroleo Brasileiro S.A.)、ブラスケム社(Braskem S.A.)をはじめブラジル国内外の主要顧客・エンジニアリング会社の関係者など多数の来賓が列席。MCOからは大崎社長他、親会社の幹部等も出席し、総勢約130名で執り行われました。

 MCO-Bは、本年3月にMCOが70%、三菱商事が30%を出資して設立。MCOの提携先である現地機械メーカーNGメタルルジカ社(NGM社:NG Metalurgica Ltda.)の工場を一部借り受けて本社とし、本年4月から本格営業に向けた準備に取り組んできました。
 具体的には、営業所をリオデジャネイロ市に置き、ともにサンパウロ市に本社を置く伯国三菱重工業(Mitsubishi Industrias do Brasil Ltda.)および伯国三菱商事(Mitsubishi Corporation do Brasil, S.A.)のコンプレッサ事業要員を引き継ぐなど、一体的な営業・保守体制の構築に努めてきたものです。

このほど、総勢11名で営業・アフターサービスに対応する一連の体制整備が完了したことから、本格営業開始の告知を兼ねて開所式を開催しました。ブラジル国内向け受注案件で一部現地組立業務を委託しているNGM社との協業をさらに拡充し、保守・修理などのアフターサービス機能を強化することで顧客ニーズに迅速に対応していきます。

 ブラジルでは現在、ペトロブラス社が沖合のプレソルト層油田から石油を採掘するプロジェクトに取り組んでおり、中長期的には周辺の中南米市場を併せてガスの圧縮・搬送や処理などに複数のコンプレッサを必要とするFPSOなどに対する需要が相当数見込まれています。MCOは同地域で、1990年代から100台以上のコンプレッサや駆動用蒸気タービンを納入、2010年にFPSOに搭載されるCO2ガスインジェクション用コンプレッサを受注して以来FPSO向けにも多数のコンプレッサを受注・納入するなど、着実に実績を積み重ねてきています。
 MCO-Bは、MCOの米州地域の中核拠点である米国法人Mitsubishi Heavy Industries Compressor International Corporation(MCO-I 、本社:ヒューストン)とも緊密に連携しながら、中南米のコンプレッサ市場におけるMCO製品の競争力を一層高めていきます。

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