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マレーシアのペトロナスLNG船4隻向けUSTを受注
韓国の現代重工業から

発行 第 5449号
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 三菱重工グループの三菱重工舶用機械エンジン株式会社(社長:相馬和夫、本社:長崎市)は、韓国の現代重工業(Hyundai Heavy Industries Co., Ltd.)から再熱舶用推進蒸気タービンプラント(UST:MHI Ultra Steam Turbine Plant)4隻分を受注しました。現代重工業がマレーシア国営の石油ガス公社であるペトロナス(Petroliam Nasional Berhad)向けに建造するLNG(液化天然ガス)輸送船4隻に搭載するもので、併せて、更に4隻分向けのオプション契約も締結しました。当社グループがUSTを外販するのは今回が初めて。2015年から順次納入していく予定です。

【舶用主タービン(UST)】
 今回受注したUST4隻分は、舶用タービン4基とボイラー8缶で構成されます。
USTは当社が独自に実用化した技術で、事業用陸用発電プラントで実績の多い再熱サイクルを採り入れることで、従来の蒸気推進機関に比べ燃費効率を約15%向上させた、経済的かつ環境にやさしい推進機関です。

 外販初号機となった今回のUSTは、ペトロナスの新たなLNG輸送船4隻の主機として、同社が今後生産予定のLNGの輸送に大きな役割を果たすこととなります。

 現代重工業は韓国を代表する総合重工業企業。世界最大級の造船所でもあり、船舶のほか、産業ロボット、各種発電設備、重機械、建設機械、特殊自動車など広範囲な事業を手掛けています。 

 三菱重工舶用機械エンジンは、当社の舶用機械、エンジンの開発・設計・販売・アフターサービスおよびライセンス業務を承継して発足した当社100%出資の事業会社です。2ストローク低速エンジン、MET過給機、舶用ボイラー/タービン、プロペラ、デッキクレーン、甲板機械、舵取機など、世界で類を見ないほどの幅広い舶用機械、エンジンのラインナップを有しています。

 三菱重工舶用機械エンジンは現在、三菱重工建造船8隻向け USTの製造に取り組んでいますが、それに加え今回、外販初号機を受注したことを弾みとして、今後、さらに積極的なUSTの営業を展開、世界市場で高いプレゼンスを確保していきます。


【舶用主ボイラ(UST)】

 

 製品ページ

 

担当窓口:三菱重工舶用機械エンジン株式会社


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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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