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出力130万kWクラスの天然ガス焚きGTCC発電設備と長期メンテナンス契約
米国ヴァージニア・エレクトリック アンド パワー社から受注

発行 第 5180号
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 三菱重工業は、米国エネルギー大手であるドミニオン社(Dominion Resources, Inc.)傘下のヴァージニア・エレクトリック アンド パワー社(Virginia Electric and Power Company:VEPCO)から、出力約130万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注し、併せて、長期メンテナンス契約も締結した。GTCC発電設備は、VEPCOがヴァージニア州に建設するブランスウィックカウンティ(Brunswick County)発電所に納入するもので、完成は2016年夏の予定。

【ブランスウィックカウンティ発電所の<br/>完成予想図】
 今回の受注は、当社原動機事業の米国拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)を通じて契約したもの。GTCC発電所は、ヴァージニア州の州都リッチモンドから南約100kmのブランスウィック郡に建設され、運転開始後は約32万5,000世帯の電力を賄うこととなる。

 GTCC発電設備は、M501GAC型ガスタービン3基、蒸気タービン1基、発電機などによって構成される。
 当社はこのうち、ガスタービン、蒸気タービンを製作・供給するのに加え、ガスタービンおよび関連機器の設置・試運転を支援する。また、運転開始後は、長期メンテナンス契約に基づき、ガスタービンと蒸気タービンの保守・管理および代替部品の供給などに当たる。なお、ガスタービンの製作については、一部部品をMPSAのサバンナ工場(ジョージア州)で手掛け、組み立てはすべて同工場で行う。また、ガスタービンの保守・管理については、専用の遠隔監視サービスも実施する。発電機は三菱電機が手掛ける。

 ドミニオン社は米国の大規模エネルギー事業会社。ヴァージニア、ノースカロライナ両州に天然ガスの輸送と集積を支える総計約1万7,600kmのパイプライン網と、同10,080kmの送電網を保有して、約2,800万kWの電力供給事業を展開する。
 VEPCOはその中核的グループ企業で、発電・送電・配電などの公益事業を手掛ける。

 当社は2010年末にもVEPCOからウォーレンカウンティ(Warren County)発電所向けに、M501GAC型ガスタービン(3基)を中核機器とするGTCC発電設備を受注しており、2年足らずの間に連続して受注することとなった。

 M501GAC型ガスタービンは世界最高レベルの効率を誇る60Hzの大容量タービン。G形ガスタービンは米国向け35基を含め、すでに国内外で75基以上の受注実績があるが、今回の受注は前回と同様、その性能と実績が高く評価されたことによる。

 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システムで、高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献する。
 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しているが、今回の受注を弾みに、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備や、高効率ガスタービンの受注活動に一層力を注いでいく。

Tags: 火力,北米,パワードメイン
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