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油圧ドライブトレインを採用した世界初の洋上風力発電設備概要を展示
欧州最大の洋上風車展示会EWEA OFFSHORE 2011で

発行 第 5136号
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 三菱重工業は、欧州原動機事業統括会社であるMitsubishi Power Systems Europe, Ltd.(MPSE)とともに、開発中の洋上風力発電設備の概要を欧州の展示会で発表・展示する。これまでのギアドライブに代えて、洋上風車用油圧ドライブトレインを導入した最新鋭の洋上設備で、油圧ドライブトレインを採用した大型の洋上風力発電設備は世界で初めてとなる。

【三菱重工の洋上風力発電設備イメージ図】
 新型洋上風力発電設備の概要を展示するのは、29日から12月1日までの3日間、オランダの首都アムステルダムで開催される欧州最大の洋上風車展示会EWEA OFFSHORE 2011(European Wind Energy Association)。当社が開発中の洋上設備の概要を発表・展示するのは、この展示会が初めて。

 展示する洋上風力発電設備は出力7,000kWクラス。ドライブトレインに油圧トランスミッションを採用したのが特徴で、ローター径は165m超。

 当社とMPSEは2010年11月、英国の開発ベンチャーであるアルテミス社(Artemis Intelligent Power, Ltd.)を買収、同社の保有する優れた油圧トランスミッション技術を駆使して洋上風車用油圧ドライブトレインの開発に取り組むとともに、翼を含めた新型設備を現在開発中。
 今後、2012年に計画する国内検証の後、2013年に欧州において実証試験を行い、2015年からの商用量産を予定している。

EWEA OFFSHORE 2011には、洋上風車関連の事業者、電力会社、製造者、工事・輸送など関係者多数の出席が見込まれているが、当社とMPSEはこの場を利用して開発中の洋上設備の優れた特徴を広く訴え、英国を含む欧州での今後の商談に繋げていく方針。

油圧ドライブトレインのイメージ図

【油圧ドライブトレインのイメージ図】

 


新型洋上風力発電設備の主な仕様

出力

7,000kWクラス

ローター径

165m

Wind class

IEC-Class S

ドライブシステム

油圧トランスミッション

発電機

ブラシレス同期発電機

インバーター

不要

 

製品ページ

Tags: 再生可能エネルギー,欧州,パワードメイン
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