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マレーシア向け大型肥料プラント建設プロジェクト
アンモニア・尿素肥料製造プラントをAPEX Energy、Rekayasa Industriと共同で受注

発行 第 5116号
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 三菱重工業は6日、エイペックス・エナジー社(APEX Energy Sdn. Bhd.)、レカヤサ・インダストリ社(PT Rekayasa Industri)と共同で、マレーシア国営石油公社(PETRONAS)グループの事業運営会社、ペトロナス・ケミカル・ファーティライザー・サバ社(PETRONAS Chemical Fertilizer Sabah Sdn. Bhd.:PCFSSB)からアンモニア・尿素肥料製造設備の建設プロジェクトを受注し、契約を締結した。マレーシアでの新規大型肥料プラントの受注は、1996年に当社がPETRONASから受注し、ペトロナス・ファーティライザー(ケダ)社(PETRONAS Fertilizer(Kedah)Sdn. Bhd.:PFK)に納入して以来15年ぶりとなる。

 今回のアンモニア・尿素肥料プラントは、ボルネオ島サバ州の商都コタキナバル市の南西約145kmに位置するシピタンに建設される。天然ガスを原材料として、アンモニア・尿素肥料を生産するプラントで、製造能力はアンモニアが日産2,100トン、尿素肥料が同3,850トン。
 ハルダー・トプソ(デンマーク)、サイペム(イタリア)、ウーデ・ファーティライザー・テクノロジー(オランダ)の化学プロセス技術を採用するもので、生産開始は2015年の計画。

 今回の受注は、基本・詳細設計、機器調達、建設工事を含むもので、このうち、当社はコンソーシアムのリーダーとして基本・詳細設計、機器調達、据付・試運転指導員派遣を担当。APEX Energy、Rekayasa Industriの両社は建設工事と一部資機材調達を手掛ける。

 PCFSSBは、PETRONAS 傘下のペトロナス・ケミカルズ・グループ(PETRONAS Chemicals Group Berhad:PCG)の子会社で、PCGがこのプロジェクトの推進と運営を任じた会社。また、APEX Energy(社長:Esa Baharum氏)はマレーシアの首都クアラルンプールに本社を構える建設会社、Rekayasa Industri(社長:Ali Suharsono氏)はインドネシアの首都ジャカルタに本社を置くプラント・エンジニアリング会社。

 サバ州はこれまで、観光地・木材供給地として繁栄してきたが、域内に豊富な天然ガス資源を有していることから、天然ガスの高付加価値化や産業・農業の振興への寄与といった観点から肥料分野への関心が高まっている。今回のプラント建設はこうした流れの一環。
 今回の受注は、PETRONAS傘下のPFKに納入し、1999年から順調に稼動しているアンモニア・尿素肥料プラントの実績が高く評価されたことによる。

 肥料は世界的な人口増加に伴う食料需要の増大から、今後も安定的な需要増が見込まれている。そのうち、東南アジアでは現在、肥料プラントの更新需要期を迎えている。
 当社は今回の大型案件受注を機に、この地域の肥料プラント市場におけるプレゼンスを一層高めるとともに、世界各地において合成ガス・石油化学分野での継続受注を目指して積極的な営業を展開していく。

 

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