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湾岸諸国初の都市交通システム「ドバイメトロ グリーンライン」が開業
世界最長の無人運転鉄道が完成

発行 第 5105号
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 三菱重工業株式会社(社長:大宮 英明)、三菱商事株式会社(社長:小林 健)、株式会社大林組(社長:白石 達)、鹿島建設株式会社(社長:中村 満義)、Yapi Merkezi Insaat Ve Sanayi A.S.(トルコ、会長:Emre Aykar)の5社が共同で、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに建設していた全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」の第2期工事分であるグリーンラインが完成し、9日、開業する。今回開通するのは、人口密集地帯であるクリーク周辺の旧市街地を走る全長23kmの路線で、当面は未開業駅2駅を除く18駅で営業運転を行う。2009年9月に開業したレッドラインと2駅で接続し、ドバイの都心部を網羅することとなる。

【全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」】
 この運転開始を記念して同日、ドバイ首長国道路交通局のアル・タイヤ(H.E. Mattar Al Tayer)大臣主催による式典が開催される。式典には、UAE側からシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム(H. H. Sheikh Mohammed Bin Rashid Al Maktoum)UAE副大統領兼首相・ドバイ首長国首長をはじめとする政府関係者など多数が、また、日本側からは長島是当社交通・先端機器事業部長、吉川惠章三菱商事執行役員、野中耕太郎大林組執行役員など多くの関係者が出席する。

 ドバイメトロは、総延長75kmに及ぶ都市交通システム。ドバイ空港と海沿いの開発地域を結ぶ第1期工事分のレッドラインと、今回開業するグリーンラインからなる。無人運転の鉄道システムとしては世界最長。グリーンラインとレッドラインを合わせ、急激な人口増加に伴うドバイの交通渋滞解消に大きな役割を果たすことになる。

 日本企業とトルコ企業からなる5社連合が担当したのは、全自動無人運転の鉄道システム一式と関連の土木・建設工事。2005年8月の第1期工事着工以降、車両、無人自動制御システム、受変電設備、軌道設備を含む鉄道システム一式の供給を当社と三菱商事が担当、トンネル、高架、駅舎などの土木・建設工事を大林組、鹿島建設、Yapi Merkeziの企業連合が手掛けて、6年間にわたる建設工事がこのほど完了、契約工期内に無事開業を達成することとなる。

 中東諸国では、ドバイに続き、カタール、アブダビ、サウジアラビア等で鉄道網を整備するプロジェクトが計画されるなど、今後も多くの新規案件が検討されている。当社は今回の実績をもとに、これら案件に対しても積極的に取り組んでいく。

 

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Tags: 交通システム,中東,I&Iドメイン
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