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マイアミ国際空港 APMシステムが開業
空港と近隣の複合交通ターミナルを約4分で結ぶ

発行 第 5104号
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 三菱重工業の米国法人である米国三菱重工業が取り組んでいた、米国マイアミ国際空港の全自動無人運転車両システム(APM:Automated People Mover)が完成、9日から空港(Miami International Airport:MIA駅)と近隣の複合交通ターミナル(Miami Intermodal Center:MIC駅)を結ぶ全長約2kmの営業運転を開始する。これまでのバスに代わって両駅間を片道約4分で走行し、増加を続ける利用者の円滑な移動を支えることとなる。

【全自動無人運転車両システム】
 このAPMプロジェクトは2008年9月、住友商事株式会社の協力を得て受注し、建設開始後約3年で完成した。米国三菱重工が据付工事を含むシステム全体の取りまとめを行い、当社は基本設計および車両・信号設備の供給を担当した。当社が手掛けた米国向けAPMシステムはマイアミ国際空港北ターミナル線、ワシントン・ダレス国際空港、アトランタ国際空港に続き今回で4件目となる。なお、今回、5年間の運行・保守も米国三菱重工が請け負っている。

 APMは、完全自動運行で無人走行する新交通システム。電気駆動のため排出ガスが発生せず、またゴムタイヤ方式を採用していることから走行が滑らかで低騒音であるのが特長。

 当社のAPMシステムは米国向けのほかにも、シンガポールのセンカン/プンゴル線、また、香港、シンガポール・チャンギ、韓国・仁川、ドバイの各空港向けに受注している。2010年6月には、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)向け新造車両108両を、さらに2011年3月にはマカオ向けシステムを一括受注しており、世界市場でトップを争うポジションを確立している。

 当社は今後も、世界各国の空港向けや都市交通向けに、さらに積極的な営業を展開していく。

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